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東京大学空間情報科学研究センター

Center for Spatial Information Science, The University of Tokyo
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


センター長
瀬崎 薫
Sezaki, Kaoru
キーワード
GIS、時空間解析、時空間センシング、空間データ基盤
住所
〒277-8568
千葉県柏市柏の葉5-1-5
空間情報の操作手法・応用化研究を進める空間情報科学研究拠点

空間情報の汎用的な操作手法と応用研究をするのが空間情報科学です。当センターは、空間情報科学を創成、深化、普及し、合わせて全国の研究者の支援を進めています。空間現象の解析手法を開発し都市現象など人文社会的空間現象や地形・水文など自然的空間現象を分析する空間情報解析研究部門、リアルタイムを含む空間情報の取得から利用に至る過程を一体として研究開発を進める空間情報工学研究部門、社会経済現象を時間と空間を切り口にして理論・実証分析と統計解析手法を開発する空間社会経済研究部門、空間データや空間知識を空間情報基盤として再構築する共同利用・共同研究部門の4部門で構成されています。また学内17部局の連携によるデジタル空間社会連携研究機構の幹事部局として時空間データ解析・応用の新たな学理の構築を行っています。

令和4年度の研究活動内容及び成果


空間情報科学の新たな展開

空間情報科学は本質的に分野融合的学問でありその研究成果も多岐に渡ります。本年度も

  • 人々の健康状態と労働参加や犯罪の意思決定を含むモデルをもとに、医療保険制度を公的保険を中心に提供する場合と民間保険加入を雇用主に義務付ける場合で、労働市場や治安にもたらす影響がどのように異なるかをシミュレーションによって明らかにした。
  • 三次元地理空間情報とVR技術を用いて、鎌倉時代から江戸時代に掘削された人工洞窟の遺構を散策するアプリを制作し、市民イベントでの利用を通じて、教育を含む社会的応用に向けた検討を行った。

    などの多様な研究を展開しました。

医療保険制度の違いがもたらす影響の差異

医療保険制度の違いがもたらす影響の差異

遺跡散策VRアプリの画面例

遺跡散策VRアプリの画面例

社会との連携


デジタル空間社会に向けたコミュニティ連携や空間データによるEBPMの促進

国土情報や公共施設等の社会インフラに関するデジタルデータの幅広い流通と、地方創生分野におけるデータ活用を、全国の産官学やシビックテック組織の約30団体と連携し「アーバンデータチャレンジ」を2014年度から連続開催しています。コロナ禍においてもデジタル環境をうまく用いてオンラインイベントを開催し、2022年度まで120~250件程度の応募作品があります。
また、都市の三次元のデジタルツイン環境の構築に関する取組も自治体と進めており、デジタル裾野、デジタル南砺などが進められてきました。

アーバンデータチャレンジの様子

アーバンデータチャレンジの様子

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