本研究所は1986年に設立された「集積化システム研究センター」を前身として、1996年に設立された「ナノデバイス・システム研究センター」を2008年に改組して創設され、2022年度から「ナノデバイス研究所」と改称しました。2016年に東京医科歯科大学生体材料工学研究所、東京工業大学未来産業技術研究所、静岡大学電子工学研究所とともにネットワーク型の共同利用・共同研究拠点「生体医歯工学共同研究拠点」として、文部科学大臣認定されました。本研究所ではスーパークリーンルームを活用する半導体微細加工技術や回路システムを研究する半導体ナノエレクトロニクスとバイオテクノロジーやメディカルサイエンスを研究する分子生命情報科学と集積医科学を融合した研究を推進しています。社会に貢献する新しい技術の研究開発と時代の要求に応える人材を育成するために、国内外の大学や企業と共同研究を推進しています。
ナノデバイス研究所ではスーパークリーンルームを活用した半導体集積回路およびプロセス技術の共同研究を産学連携で推進しています。また米国、欧州、アジアの大学との部局間交流協定のもと、半導体技術、集積回路、無線通信、バイオテクノロジー、メディカルサイエンスの分野で学生の留学や研究員および教員の滞在を通し、連携して先進技術の融合研究を推進しています。毎年行っているCMOSトランジスタ・IC作製実習に27名(うち、学生研修プログラム3名、半導体実践講座実習の社会人24名)が参加しました。受講生は自分自身で回路設計を行い、この設計データをもとにスーパークリーンルームで集積回路の試作を行い、出来上がった集積回路の評価まで行いました。この実習はオンサイトでの実習と同時に、オンライン参加者のために作業内容をリアルタイム配信しながら説明することにより実施しました。また、次世代半導体の製造技術プラットフォームの実現を目指して令和5年3月に「せとうち半導体共創コンソーシアム」を設立するとともに、経済産業省並びに地元自治体や関係企業の支援のもとJ-Innovation HUB棟(Jイノベ棟)が完成しました。産学官連携のオープンイノベーション拠点として活用される予定です。海外有力大学との連携を含め、地域内外の関連産業の期待に応える事業を展開することにより、我が国の半導体産業の再興に貢献します。
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