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京都大学基礎物理学研究所

Yukawa Institute for Theoretical Physics, Kyoto University
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
青木 愼也
Aoki, Sinya
キーワード
素粒子論、原子核理論、物性理論、宇宙論、量子情報理論
住所
〒606-8502
京都府京都市左京区北白川追分町

基礎物理学研究所は、湯川秀樹博士のノーベル物理学賞受賞を記念して、1953年に「素粒子論その他の基礎物理学の研究」を目的とし、我が国で初の全国共同利用研究所として創設されました。1990年広島大学理論物理学研究所と統合し、2003年「物理学基礎」「物質構造」「極限構造」の3大部門へと改組しました。2007年に滞在型の国際研究集会を行う「クォーク・ハドロン科学国際共同研究プログラム」が発足し、国際的研究拠点として理論物理学の基礎的諸分野における先端的な研究活動を行っています。2008年12月に元所長の益川敏英博士がノーベル物理学賞を受賞しています。2020年には学内10部局から構成される「未来を切り拓く量子情報ユニット」が発足し、量子情報を基盤として、数学・物理・化学・工学・情報・経済等の様々な異分野の研究者を繋ぐことにより、新たな研究分野を切り拓くことを目指しています。
2022年には、物理学と量子情報学、双方の国際的共同研究をリードして分野融合をすすめ、革新的成果を挙げることを目的として、重力量子情報研究センターが設立されました。

令和4年度の研究活動内容及び成果


世界の第一線で活躍する研究者による理論物理学の国際共同研究を推進しています。2022年度は素粒子・原子核・宇宙・物性・量子情報の最新テーマを扱う国際研究集会15件と、主に国内研究者向け研究集会を17件開催しました。対面形式を主とする長期滞在型研究会を再開するとともに、オンラインと数名単位の小規模な対面会議を組み合わせた研究会、スクール形式でのレクチャーを含む研究会など、テーマと目的に合わせた効果的な形式で内外研究者の研究活動と若手研究者の育成に貢献しました。また、コロナ禍の中においても内外研究者との研究交流を続けられるようにビジター制度を設け、延べ39人の研究者が活用しました。2022年4月からは重力量子情報研究センターが発足し、理論物理学と量子情報との分野融合を促進しながら研究を遂行させています。

社会との連携


2021年7月19日から湯川記念館常設展示「湯川秀樹と読書 -ノーベル賞物理学者の原点-」をオープンしています。また、京都大学創立125周年記念市民講座「物理と宇宙」や京都大学丸の内セミナー(市民講座)にて本研究所スタッフが講演を行いました。京都府が行う「子供の知的好奇心をくすぐる体験授業」活動の一環として京都府内の小学校で出張講演も行っています。2023年2月には小林・益川理論50周年記念講演会を共催で開催し、2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠博士等の講演を実施しました。

 

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