考古学、歴史学、人類学、経済学、社会学、哲学等の人文社会科学を核とし、本学および国内外諸機関の地質学、生物学、化学、物理学、神経科学、情報科学等の研究者との緊密な連携のもとに人類文明の来し方・行く末を探求する文理横断型研究拠点です。研究部門と文化遺産マネジメント部門からなり、研究部門には「文明基礎科学研究コア」「社会動態学研究コア」「地域動態学研究コア」の3つの研究コアを設置しています。文化遺産マネジメント部門は、大学構内の遺跡の発掘調査および埋蔵文化財の整理・保管・研究に携わり、研究成果の地域への還元や地域社会との連携を促進します。現代社会が抱えるさまざまな問題を人類の文明動態という大きな枠組みの中で見つめなおし、社会組織、技術、信仰、経済、芸術などが、相互に関連しあい、人の生き方をどう変えるか、その複雑な動態を明らかにし、持続可能な社会の構築に貢献します。
分野を超えた研究プロジェクトを募集し、13件を採択して新たな研究グループ創生を支援しました。研究交流協定締結を記念したイベントがグアテマラのデルバジェ大学で開催され、研究所メンバーと学生がグアテマラを訪問し、今後の全学的な研究交流に向けた基盤づくりを行いました。国立民族学博物館との包括協定(学術交流・協力に関する基本協定)を締結しました。岡山大学が進める「大学改革促進のための国際研究拠点形成プログラム(RECTOR)」により台湾中央研究院から招へいした飯塚義之客員教授のもと、若手研究者・大学院生を対象に文理融合型研究に関するセミナーを実施しました。8月を除き毎月RIDCマンスリーセミナーをオンラインで開催し、分野を超えた研究視点・成果の共有を促進しました。10月に新学術領域研究(領域代表:松本直子教授)と共催で国際シンポジウム「ベーリンジア:ユーラシアからアメリカへの人類の拡散」を開催し、日本語・英語版の動画を公開し、海外からも多くの視聴を得ました。欧州との国際共同研究「Be-Archaeoプロジェクト」のためトリノ大学から多くの研究者が来日し、共同研究を実施しました。また、オンライン・ジャーナル『文明動態学』第2号を刊行しました。
新学術領域研究との共催でオンライン公開シンポジウム「協調と戦争」、「コミュニケーションと戦争」、日本学術会議との共催で「文化財保護に未来はあるか」を開催し、高校生を含むのべ550名の参加を得ました。瀬戸内研究シンポジウム「定着型産業の育成と地域社会の持続性の課題」をJST「共創の場形成支援プログラム」および地域農林経済学会中国支部との共催で開催し、動画を研究所YouTubeで公開しました。RIDCマンスリーセミナーの動画も研究所のYouTubeで一般公開しています。岡山シティミュージアムで文明動態学研究所第1回特別展「津島から世界へ、世界から津島へ」を開催し、約2900名の来場者がありました。「Be-Archaeoプロジェクト」の成果の一部を島根県立古代出雲歴史博物館で展示しました。『大学的岡山ガイド』(岡山大学文明動態学研究所編・昭和堂)を刊行しました。
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