研究所・研究センター一覧

長崎大学原爆後障害医療研究所

Atomic Bomb Disease Institute, Nagasaki University
  • 第2部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
永山 雄二
Nagayama, Yuji
キーワード
放射線影響学、被ばく医療、ゲノム学、腫瘍学
住所
〒852-8523
長崎県長崎市坂本1丁目12番4号
放射線健康リスク学、被ばく医療学確立を目指して

「原爆後障害医療研究施設(原研)」は昭和37年に「原爆被爆者の後障害の治療並びに発症予防、及び放射線の人体への影響に関する総合的基礎研究」を目的として設置されました。以後長崎は勿論のこと、1990年代からはチェルノブイリ・カザフスタン、2011年からは福島に活動の場を広げています。平成25年には社会の要請に沿った研究教育活動に専念するため「長崎大学原爆後障害医療研究所」へと改組しました。
現在、本研究所はミッションを「国内外の大学・研究機関との連携の下、放射線健康リスク管理学を中心とした被ばく医療学を推進し、人類の安全・安心を担う専門家を輩出する。」と再定義し、疫学的研究、個体・細胞レベルでの研究から分子レベルの放射線障害発生機序解明の研究を展開しながら、放射線障害者の国際的調査や医療協力を実施し、さらに原爆後障害医療の情報センター的性格を併せもった総合研究施設として活動しています。

平成27年度の研究活動内容及び成果


論文紹介
  1. 当研究所では、原爆投下後とチェルノブイリ原発事故後の放射線被ばくによる長期にわたる健康影響について、身体影響のみでなく、心理的・社会的な影響も含めて長年研究し、それらを踏まえての専門家と住民の対話や専門家育成の有用性を提唱してきた。これらの成果が、「From Hiroshima and Nagasaki to Fukushima」と題してLancet誌に3編の論文として掲載されました。
  2. 被爆者腫瘍組織バンクを紹介した論文もLancet誌に受理され、国際的な医学的関心の高さがうかがえました。
  3. 成人T細胞白血病(ATL)の統括的なゲノム解析がNature Geneticsに掲載されました。ATLにおける新たで、かつ今後の治療標的となり得る遺伝子異常を含むゲノム異常の全体像を明らかにしたものです。

社会との連携


福島復興支援

福島原発事故後は、いち早く現場に入り、緊急被ばく医療支援、放射線クライシスコミュニケーションに努めてきました。現在は復興期に入っていますが、長崎大からの4名が福島県立医科大学で教員として勤務し、放射線教育・研究に従事しています。また、前述のように全村避難から帰村宣言をした川内村に拠点を置き、教員を1名常駐させ、きめ細かな対応で帰村を促進しています。

放射線健康リスク学、被ばく医療学推進

放射線、特に低線量慢性被ばく・内部被ばくの健康影響は、福島原発事故以来、国民の関心を集め、かつ放射線に対する不安の元凶の1つとなっています。「放射線を正しく怖がる」ことができる放射線健康リスク学、ヒバクシャにきめ細やかな対応をする被ばく医療学を推進するため、社会医学から基礎研究にわたる広範な研究分野から情報を発信しています。

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