研究所・研究センター一覧

北海道大学電子科学研究所

Research Institute for Electronic Science, Hokkaido University
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
中垣 俊之
Nakagaki, Toshiyuki
キーワード
複合領域ナノサイエンス
住所
〒001-0020
北海道札幌市北区北20条西10丁目
従来の枠組みを超えた新学術領域の創成

電子科学研究所は「光」、「物質」、「生命」、「数理」の4つの研究部門からなり、積極的な異分野融合による世界トップレベルの「複合領域ナノサイエンス」の基盤を構築しています。また、「附属グリーンナノテクノロジー研究センター」および「附属社会創造数学研究センター」が中心となって、北大内部および外部との連携による新たなイノベーションや新学術の創成に向けた研究体制を構築しています。さらに、我が国のイノベーションを根底から支える基盤整備事業として発足した「文科省ナノテクノロジープラットフォーム事業」において「微細加工」と「微細構造解析」の2つの実施機関に選定されており、最先端のナノテク関連設備群の共用化、人材育成、等を通じて、異分野融合とマテリアルイノベーションの更なる加速を目指しています。

平成28年度の研究活動内容及び成果


窓ガラスがメモリーになる? —新しい情報表示・記憶装置の開発に成功—

本研究所の太田裕道教授らは、「電子カーテン」として最近注目を浴びているエレクトロクロミック材料に、薄膜トランジスタ構造を適用することで、無色透明⇔黒色の色変化で情報を表示・記憶し、同時に電気を通す⇔通さない(=電子情報)を記憶し、読み出すことが可能な、新しい情報表示・記憶装置の開発に成功しました。本装置は、室温で製造できることから、安価で、大面積化が容易です。例えば、窓ガラスに情報を表示し、記憶する装置として応用することができます。

どうして足の裏の皮は厚いのか? 生きたマウスで皮膚の深部の3次元ライブ観察に成功

表皮の厚さは、足の裏では厚く耳では薄いなど、身体の部位によって異なることが知られています。しかし、厚い表皮と薄い表皮の厚さを維持するためのメカニズムは、あまりよくわかっていませんでした。本研究所の根本知己教授らは、最先端のレーザー顕微鏡技術を活用し、生きたマウスにおいて、皮膚の深部構造を高精度3次元ライブ観察する方法を樹立しました。薄い表皮を持つ背中と耳、厚い表皮を持つ足の裏と尻尾において、表皮の細胞を供給する基底細胞の分裂方向に着目し、厚い表皮ほど「ななめ」方向の分裂が多いことを初めて示しました。この方法は、生体に傷害を与えることなく、長時間の観察をすることが可能です。更に、この方法は遺伝子に一部欠陥のあるマウスモデルや、薬を投与したマウスの皮膚を細胞レベルでモニターすることが可能になることから、病気のメカニズムや治療法の開発も期待されます。

社会との連携


ワールドコミュニティ-とローカルコミュニーティーの核として
国際連携

電子科学研究所は、世界16カ所の研究所・センターと交流協定を締結し、スタッフや学生の交流、ジョイントシンポジウム、共同研究プロジェクトを積極的に実施しています。また、様々な領域の国内外研究者が集まって特定のテーマについて議論する場を提供する目的で国際シンポジウムを毎年開催しています。その際、その年のテーマを漢字一文字で表すことにしています。2016年の漢字には「柔」を設定しました。「光」、「物質」、「生命」、「数理」の4つの研究分野の融合領域での議論を深め、新たなネットワークを切り開くことを目的としました。今後も、国の垣根を超えて共通の問題について議論する場として国際シンポジウムを実施していきます。

 

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国内連携

本研究所は、共同利用・共同研究拠点事業において、大阪大学産業科学研究所、東北大学多元物質科学研究所、東京工業大学化学生命科学研究所、九州大学先導物質化学研究所と共にネットワーク型で物質・デバイス領域共同研究拠点の認定を受けました。本研究所は、その中で特に「ナノシステム科学分野」の取りまとめ研究所の役割を果たしています。2015年度から、外部機関の若手研究者が研究所に長期滞在して共同研究を実施するCOREラボを設置し、国外を含む他大学や研究所との共同研究体制を強化しました。

地域貢献

電子科学研究所は、毎年1回、電子研の一般公開を実施し、市民への研究概要の説明と展示を行っています。特に、小中学生向けの研究成果の展示が人気を集め、先端科学に触れる絶好の場として、札幌市民から高く評価されています。来場者数は年々増えており、2016年度も1000名ほどでした。

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Links

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