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鳥取大学国際乾燥地研究教育機構

The International Platform for Dryland Research and Education, Tottori University
  • 第2部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


機構長
恒川 篤史
Tsunekawa, Atsushi
キーワード
乾燥地科学、砂漠化、干ばつ、ダスト、環境修復
住所
〒680-0001
鳥取県鳥取市浜坂1390番地

国際乾燥地研究教育機構は、乾燥地や開発途上国等に関する研究·教育を全学体制で展開し、我が国トップの研究教育拠点を形成するため、平成27年1月に設置されました。令和6年4月には、本学における乾燥地研究組織の一元化や乾燥地科学分野の研究教育拠点としての実質化を進めるため、共同利用・共同研究拠点「乾燥地科学拠点」である乾燥地研究センターと統合しました。世界の砂漠化等の乾燥地問題に取り組む乾燥地研究センターの保有する最先端の研究施設と研究実績を基盤にして、全学の関連教員の参加により、オール鳥取大学の体制で真に学際的な研究、教育に取り組んでいます。乾燥地等の持続性向上に資する社会的インパクト・公共の価値(経済・社会・環境)を創出するというミッションを掲げ、乾燥地等における地球規模課題への対応に貢献することを目指します。

令和6年度の研究活動内容及び成果


乾燥地研究センターは、共同利用・共同研究拠点として、6つの研究種目(戦略的重点研究、一般研究、若手奨励研究、研究集会、海外研究者招聘型共同研究、海外拠点連携型国際共同研究)で構成される公募型共同研究を行っています。本年度は、56件の研究課題を採択しました。このうち、本センターが戦略的に進め、国際的および学術的にも重要と認められ、優れた研究成果が期待される「戦略的重点研究」については、以下の4課題を実施しました。

  • 乾燥地農業における次世代の育種のための形質データの高度・高速計測技術
  • 土壌塩分輸送シミュレーションモデルを用いたリーチング水量の最適化
  • 黄砂をベクターとした有密・感染バイオエアロゾルの越境拡散:微生物の空飛ぶ方舟
  • 砂漠化ハザード監視パッケージに用いるリモートセンシング土壌表面サブモデルの開発

主要な研究プロジェクトとして、JST/JICA地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「スーダンおよびサブサハラアフリカの乾燥・高温農業生態系において持続的にコムギを生産するための革新的な気候変動耐性技術の開発(平成30年度~令和6年度)」では、未利用遺伝資源を利用して開発した育種素材を利用して、乾燥・高温耐性コムギ品種の開発、耐性機構解明、温暖化の将来予測等の研究を行いました。また、JST創発的研究支援事業「染色体脱落の克服による遺伝資源概念の拡張(令和3年度~令和9年度)」では、最先端の細胞遺伝学を駆使し、高温、乾燥などに対する高い耐性を持つイネ科キビ亜科パールミレットを利用し、雑種細胞における片親ゲノムの選択的脱落機構の解明に挑んでいます。

社会との連携


広く乾燥地科学研究を理解していただくため、ミニ砂漠博物館(乾燥地学術標本展示室)を設け、休日午後に無料一般公開を実施しています。また、乾燥地研究センターでは、毎年夏に一般公開のイベントを開催し、講演会や施設見学会等を実施しています。地元の高校への出前授業も積極的に実施し、地球環境保護の重要性を講義しています。

アリドドーム実験棟

アリドドーム実験棟

 

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