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静岡大学グリーン科学技術研究所

Research Institute of Green Science and Technology, Shizuoka University
  • 第1部会

研究所・センターの概要


所長
間瀬 暢之
Mase, Nobuyuki
キーワード
グリーン分子創造技術、生物分子機能、植物ストレスマネージメント、 植物ゲノミックス、フィールドインフォマティクス、超分子・分子集合体、新エネルギー
住所
〒422-8529
静岡県静岡市駿河区大谷836
社会・環境変化に柔軟に対応できる知識集約型グリーン科学技術の構築

世界的な環境悪化や地球温暖化の影響は地域ごとに異なります。しかし、あらゆる生物の生存に対して、深刻な被害を与える可能性があることは世界共通です。これらの問題を解決するために、様々な先端研究を融合させた学際的アプローチを推進する必要があります。このような深刻な社会・環境の変化に対応できる知識集約型グリーン科学技術の構築を目指し、2013年4月に時代を先取りした組織として研究所が誕生しました。2022年4月からは、これまでのグリーンエネルギー、グリーンバイオ、グリーンケミストリーの3研究部門制を進化・深化させ、キーワードに挙げた7研究コア制を発足しました。世界をリードする基礎的・独創的研究に取り組んでおり、国内外の共同研究、地元自治体との積極的な連携により、社会に対する責任を果たしていきたいと考えています。

令和5年度の研究活動内容及び成果


静岡大学グリーン科学技術研究所 インフォメーション
https://green.shizuoka.ac.jp/information/

■朴龍洙教授 第94回日本農学賞および第60回読売農学賞受賞

朴教授が「カイコバイオファクトリーによる組換えタンパク質生産に関する研究」で、2023年度第94回日本農学賞および第60回読売農学賞を受賞しました。朴教授は、カイコのタンパク質合成能力に注目し、大腸菌とカイコ細胞を組み合わせたバキュロウイルスシャトルベクター(バクミド)を開発し、タンパク質の発現を実現しました。また、カイコで発現した組換えタンパク質の生化学的検証を行い、ウイルス様粒子(VLP)の作製や抗原提示法の開発などにも取り組み、カイコバイオファクトリーの構築とバイオロードの推進に貢献しました。これらの業績が高く評価され、受賞に至りました。
https://www.green.shizuoka.ac.jp/information/94th_nihonnougakushou_20230410/

■ICGST2023(マレーシア、クアラルンプール)を開催

「International Conference on Green Science and Technology 2023(グリーン科学技術に関する国際会議)」は、マレーシアのクアラルンプールで開催され、68人の参加者を迎え、オンラインとオンサイトのハイブリッド形式で成功裏に終了しました。シンポジウムでは、SDGsの目標に取り組む研究者による招待講演やポスター発表が行われました。次回のICGSTは2025年にインドで開催される予定です。
https://www.green.shizuoka.ac.jp/information/icgst2023report/

■UniCReSS:第5回静岡県大学研究連携シンポジウムを開催

このシンポジウムは2019年から始まり、今年は東海大学静岡キャンパス内の交流スペースで行われました。県内から51名の参加者が集まり、各大学から合計10名の講師による講演や東海大学人文学部の紹介が行われ、幕を閉じました。参加者からは多くの質疑があり、休憩時間には活発な情報交換が行われました。このシンポジウムは、県内の大学の研究者が交流し、多様な研究連携が広がるきっかけとなりました。
https://www.green.shizuoka.ac.jp/information/5th-unicress20230829/

■CNU-SU Joint Symposium 韓国忠南大学校合同シンポジウムを開催

韓国の忠南大学校との合同シンポジウム、CNU-SU Joint Symposiumが開催されました。このシンポジウムは、大学間協定を結んでいる研究者同士の交流を深めることを目的としており、昨年から定期的に開催されています。4名の研究者が韓国を訪れ、10名以上の教員と50名以上の学生が韓国側から参加しました。互学習と知識共有が強化され、将来的な国際協力の基盤が築かれると期待されます。
https://www.green.shizuoka.ac.jp/information/cnu-su-joint-symposium-2023/

社会との連携


■最先端科学研究の発信

2016年度から当研究所名にちなんだ「グリーンサイエンスカフェ」を市民の方々を対象に静岡と浜松で開催しています。研究所員が毎回交代で自身の研究内容を紹介するもので、だれでも気楽に参加できるようカフェ形式で行っています。最先端の科学研究を当研究所から積極的に発信できるように今後も継続的に開催していきます。
https://www.green.shizuoka.ac.jp/green_science_cafe/

■「さくらサイエンスプログラム」を実施

インドネシア国立ガジャ・マダ大学からの研究者や大学院生10名を招へいし、化学、生化学、バイオテクノロジーなどの分野を学ぶ学生に科学技術研究に関する深い学びを提供しました。
https://www.green.shizuoka.ac.jp/information/sakuraproject2023/

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