未来産業技術研究所は平成28年4月に東京工業大学の体制改革により複数の研究所とセンターを統合して開設されました。令和6年10月より東京工業大学と東京医科歯科大学が合併し、新大学として東京科学大学になりました。本研究所は新たに設置された総合研究院のもと、およそ100名の教職員からなる東京科学大学で最大規模の研究所として、次世代の産業創成に関わる研究とその社会実装をミッションとしています。研究分野は、機械工学、電気電子工学、材料工学、情報工学、環境工学、防災工学、社会科学など多岐にわたり、異分野融合を醸成する研究組織としての存在に重点を置いています。また、企業との共同研究講座等の設置による社会実装に向けた研究も精力的に進めています。
平成28年度から進めている文科省ネットワーク型共同研究拠点の「生体医歯工学共同研究拠点」の活動は、令和4年度から新たな拠点として活動を進めることが認められました。ここでは、東京科学大学として同じ大学となった前東京医科歯科大学生体材料工学研究所、広島大学半導体産業技術研究所、静岡大学電子工学研究所との連携により異分野間の機能融合を図り、医療用デバイス、画像診断システム、BMI関連研究などを推進しています。この拠点のもとで、海外を含めて毎年70件以上の共同研究を進めております。また、東北大学大学院歯学研究科と研究交流があり、複数の共同研究を進めています。なお、研究環境整備の一環として、平成28年度より文科省「先端研究基盤共用促進事業」の予算により、キャンパスに散在していたクリーンルームと実験装置の集約化を進め、平成30年度に共用化が完了しました。令和2年度に、新たにオープンファシリティーセンターとして衣替えし、研究者が使いやすく学生の専門的教育にも役だつ支援設備の整備を進めるとともに、本学技術部の協力のもと学内外にも開放を始め、他大を含む約120名が使用登録し、拠点活動を支援しています。また、新たに東京科学大学としてこれまで以上に医工連携を強化する活動を行っています。
産学連携は当研究所の重要なミッションと考え、共同研究等を積極的に推進しています。本学産学連携本部とも連携しながら、企業等への研究課題の紹介、企業との研究課題マッチングを行い、未来研のシーズと社会的なニーズとの橋渡しに注力し、大型の産学連携として、複数の共同研究講座に加え、本学で最初となる共創研究所が設置されています。さらに産業界や一般の皆さまを対象として開催される研究院公開の際に実験室を公開すると同時に、未来研セミナーを開催して研究活動の広報・公開に努めています。
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