アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)は、1964年にアジア・アフリカ諸地域の言語・文化・歴史を総合的に研究する全国共同利用研究所として設置され、2010年度以降は共同利用・共同研究拠点「アジア・アフリカの言語文化に関する国際的研究拠点」に移行して活動を続けています。現地調査を主体とする臨地研究の手法に基づき、国内外の研究者とともに、数多くの共同研究を実施し、多数の研究成果を公刊しています。また、これらの地域の言語・文化等に関する研究資料や情報を研究資源として利用可能な形に加工し、国際的に共有するための研究資源拠点としての活動も進めています。さらに、国内外の研究者の言語・研究技術の修得促進を図り、さまざまな研修事業を通して次世代研究者の養成に努めています。
2023年度に入って、臨地研究(フィールドサイエンス)を基盤としてきたAA研の研究活動は本来の形に戻ってきました。公募による共同利用・共同研究課題30件を外国人研究員らとともに実施するなど、オンラインを活用して国際共同研究を積極的に推進しました。
共同研究活動と並行して、デジタル人文学の観点から、積極的に研究資源のオンライン・リソース化と公開にも継続して力を注いでいます。とくに2年目に入ったTUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)をハブとして、AA研と学内他部局、国内外の連携機関とをつなぐことで、新たなフィールドサイエンス手法の開拓、デジタルリソースの利活用推進、一般社会への還元をこれまで以上に活発化しています。
AA研では若手研究者や一般の方々に研究成果を身近に感じてもらおうと従来から様々な活動をしています。毎年実施している言語研修や、成果の一部をひろく一般の方々に紹介する企画展も実施しています。2023年度は古代アジア世界の多様な文字に迫る企画展示「解読!アジアの古代文字」を体験型イベント「甲骨文字を彫ってみよう」とともに行い、また、環境の変化を耐え抜く狩猟採集民に関する写真展「マレーシア熱帯林の狩猟採集民:バテッ, スマッ・ブリ」を開催しました。さらに、芸能公演とミニレクチャーを組み合わせた体験型イベント「バリ島の音楽と歌芝居にふれよう」を開催し、好評を博しました。こども向けのイベントとしては、世田谷代田仁慈保幼園との共催で、イラン古代の伝説の鳥に関するワークショップ「シームルグのたまご」も開催し、関連の展示を下北沢のコーヒー店で行いました。
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