考古学、歴史学、人類学、経済学、社会学、哲学等の人文社会科学を核とし、本学および国内外諸機関の地質学、生物学、化学、物理学、神経科学、情報科学等の研究者との緊密な連携のもとに人類文明の来し方・行く末を探求する文理横断型研究拠点です。研究部門と文化遺産マネジメント部門からなり、研究部門には「文明基礎科学研究コア」「社会動態学研究コア」「地域動態学研究コア」の3つの研究コアを設置しています。文化遺産マネジメント部門は、大学構内の遺跡の発掘調査および埋蔵文化財の整理・保管・研究に携わり、研究成果の地域への還元や地域社会との連携を促進します。現代社会が抱えるさまざまな問題を人類の文明動態という大きな枠組みの中で見つめなおし、社会組織、技術、信仰、経済、芸術などが、相互に関連しあい、人の生き方をどう変えるか、その複雑な動態を明らかにし、持続可能な社会の構築に貢献します。
分野を超えた研究プロジェクトを募集し、9件を採択して新たな研究グループ創生を支援し、8月を除き毎月RIDCマンスリーセミナーをオンラインで開催し、分野を超えた研究視点・成果の共有を促進しました。岡山大学が進める「大学改革促進のための国際研究拠点形成プログラム(RECTOR)」および東北大学金属材料研究所を中核とする「新知創造学際ハブ」事業により、ライアン ジョセフ特任准教授を中心に文理融合的国際共同研究を推進しました。さらに鈴木真太郎教授を中心に、昨年度連携協定を締結したグアテマラのデルバジェ大学の研究者と、BIZEN中南米美術館(連携機関)所蔵の碑文図像資料の解読に関する新規共同研究事業を開始しました。文化遺産マネジメント部門では、岡山大学構内の20世紀前半期の文化遺産に対する学術調査として、陸軍橋梁施設の発掘調査やレンガ造り建物の三次元計測を実施や、現地説明会を行いました。オンライン・ジャーナル『文明動態学』第3号を刊行しました。
「DNAが語る先史・古代 」「陶磁器が語る中世瀬戸内海」「備前地域における飛鳥時代の須恵器」の3つの公開講座や、岡山大学キャンパス発掘成果展「中世の弔い‐鹿田遺跡の事例から‐」を通して、研究成果を地域社会に公開しました。『大学的岡山ガイド-こだわりの歩き方』(岡山大学文明動態学研究所編 昭和堂)を出発点にしたオンライントークセッション「考古学×歴史学で古代吉備にせまる」は、高校生を含む幅広い年齢層の参加者に、分野横断的な最新の研究成果を伝える機会となりました。この動画は研究所のYouTubeで一般公開しています。地域の博物館との連携企画として国際オンラインセッション「カカオとアンデス文明のゆりかご エクアドル考古学の最前線」を開催し、杉山三郎客員研究員が携わった「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン展」が東京、福岡、大阪で開催されるなど、国際的な研究成果の社会還元にもつとめています。
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