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岡山大学文明動態学研究所

Research Institute for the Dynamics of Civilizations, Okayama University
  • 第3部会

研究所・センターの概要


所長
今津 勝紀
Imazu, Katsunori
キーワード
文明動態学、人類と環境、地域形成の歴史的理解、災害と地域社会のレジリエンス、社会変容とジェンダー、地域社会の持続性と市場・制度、生活文化の連続・非連続
住所
〒700-8530
岡山県岡山市北区津島中3-1-1

考古学、歴史学、人類学、経済学、社会学、哲学等の人文社会科学を核とし、本学および国内外諸機関の地質学、生物学、化学、物理学、神経科学、情報科学等の研究者との緊密な連携のもとに人類文明の来し方・行く末を探求する文理横断型研究拠点です。研究部門と文化遺産マネジメント部門からなり、研究部門には「文明基礎科学研究コア」「社会動態学研究コア」「地域動態学研究コア」の3つの研究コアを設置しています。文化遺産マネジメント部門は、大学構内の遺跡の発掘調査および埋蔵文化財の整理・保管・研究に携わり、研究成果の地域への還元や地域社会との連携を促進します。現代社会が抱えるさまざまな問題を人類の文明動態という大きな枠組みの中で見つめなおし、社会組織、技術、信仰、経済、芸術などが、相互に関連しあい、人の生き方をどう変えるか、その複雑な動態を明らかにし、持続可能な社会の構築に貢献します。

令和6年度の研究活動内容及び成果


学際・融合領域における新しい研究プロジェクトの支援、発表

分野を超えた研究プロジェクトを募集、10件を採択し新たな研究グループ創生支援をしました。8月を除き毎月オンラインでRIDCマンスリー研究セミナーを開催し、分野を超えた研究視点・成果を共有しました。人文科学と材料科学研究で培った先端高度分析技術の共同による学際領域研究「新知創造学際ハブ」事業に参画しています。

国際共同研究の推進

米国Tulane大学、グアテマラ共和国Del Valle de Guatemala大学の研究者を招へいし、BIZEN中南米美術館所蔵のマヤ文字碑文資料の解読事業を実施しました。トリノ大学の研究者を迎えて、金属製遺物を対象とした分析とデータ解析を進めています。

岡山大学構内遺跡の調査研究

岡山大学構内の20世紀前半期の文化遺産に対する学術調査として、橋梁施設の発掘調査や陸軍工兵隊将校集会所庭園の三次元計測を実施しました。

地域との連携

既存の様々な産業の自立化と生産性向上の方法を検討・研究し、地域における新たな産業集積の構築に資することを目的とした「新産業化推進研究会」を新しく設置。2025年3月に「桃の新しい冷凍(解凍)技術による新しい果物商品の創出およびその可能性」をテーマにディスカッションを行いました。当日の内容は動画公開を予定しています。

社会との連携


公開講座・カンファレンス

公開講座「縄文時代の植物利用」「画像からわかった前方後円墳」「絵馬からみた古代」や、岡山大学キャンパス発掘成果展「鹿田遺跡のあそびとくらし-発掘された江戸~昭和-」を通して、研究成果を地域社会に公開しました。また第1回 大学と戦争遺跡カンファレンス「大学と戦争遺跡―調査・保存・教育―」を開催し講演や報告、参加者も交えた講演・報告者と意見交換を行いました。

動画公開

書籍『大学的岡山ガイド-こだわりの歩き方』(岡山大学文明動態学研究所編 昭和堂)の「水害によって形成された岡山平野」の章を発展させ「真備災害の地理学」と題した解説動画を研究所のYouTube
https://www.youtube.com/channel/UCGZnkvx3wlNM7aBCBHa-dGQ)で公開しています。

学術刊行物

人類と文明の動態に関連する諸分野の研究交流を目的とした、学術雑誌オンライン・ジャーナル『文明動態学』第4号を発刊しました。
『西日本豪雨災害による被災資料の整理作業報告書―倉敷 井上家文書―』、『倉敷市 真備土師家文書報告書』Ⅰ、『旧永瀬家住宅襖下張り文書目録』を刊行しました。

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