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鳥取大学乾燥地研究センター

Arid Land Research Center, Tottori University
  • 第2部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


センター長
山中 典和
Yamanaka, Norikazu
キーワード
乾燥地科学、砂漠化、干ばつ、ダスト、環境修復
住所
〒680-0001
鳥取県鳥取市浜坂1390

乾燥地研究センターは、乾燥地研究に組織的に取り組む我が国唯一の研究機関として、1990年に設立されました。本センターは、鳥取大学の研究施設であると同時に、国内外の大学・研究機関から研究者を迎えて乾燥地研究を行う「共同利用・共同研究拠点」でもあります。その目的は、乾燥地における砂漠化や干ばつなどの諸問題に対処し、乾燥地における人と自然の持続性の維持・向上に資する研究を中核的研究教育拠点として推進するとともに、国際学術ネットワークの形成による研究者コミュニティの拡大、さらには、乾燥地科学分野のデータベース構築による総合的研究の推進、若手研究者の人材育成を図ることにあります。

平成28年度の研究活動内容及び成果


乾燥地における安定した食糧生産のために-野生種遺伝子の活用

現在70億人の世界人口は50年後には90億を超えると予想され、経済成長による人類の肉食化を考えると今後2倍近くの食糧生産が必要です。一方で旱ばつや洪水の頻発、温暖化やこれに伴う病気や害虫の発生が食糧生産の驚異となっています。乾燥地は特に、食糧の安定生産が難しい地域であり、さまざまな農業技術の導入が必要とされています。本センターの分子育種分野では、野生植物の遺伝子をコムギに導入した多数の系統を作り、センターの人工環境制御装置(デザートシミュレータ)を用い、それら系統の特性試験を行っています。その結果、乾燥に強い系統、高温に強い系統、土壌毒性に強い系統、早熟で悪環境を回避できる系統を選抜でき、さらに、ミネラルを多く種子中に蓄積し栄養価が高い系統やグルテンが強く小麦粉の品質の高い系統、リン酸や窒素肥料を節約でき環境に負荷をかけにくい系統を見いだすことができました。さらにこれらの系統を、学術交流協定を結んでいる、国際乾燥地農業研究センター(ICARDA、モロッコ)やスーダン農業研究機構の圃場での実用試験を行っています。人類は1万年の農耕の歴史の中で、様々な作物とその品種を作り出してきましたが、この研究によって、野生植物の中に、まだまだ役立つ遺伝子が存在することが明らかとなりました。この研究例のように、センターの研究活動は世界中の乾燥地で展開されており、多くの国際共同研究が行われています。

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社会との連携


地域の方に本センターが行っている研究活動の内容を理解していただくための「一般公開」や小学生高学年を対象とした実験イベント「きみもなろう!砂漠博士」を毎年開催しています。
研究の取り組みを紹介する講演等も積極的に行っており、平成28年度は、エジプト・アレキサンドリアで開催された第12回乾燥地開発会議(ICDD 8月21日~24日)や、8月にケニア・ナイロビで開催された第6回アフリカ開発会議(TICAD)のサイドイベントに参画して研究発表を行うなど、本センターの取り組みを世界に発信しました。また、国内では、国立大学共同利用・共同研究拠点協議会主催「知の拠点セミナー」(東京)、放送大学鳥取学習センター主催シンポジウム(鳥取)、一般社団法人ナレッジキャピタル主催「超学校」(大阪)、毎日メディアカフェ(東京)等において、本センターの研究活動等について一般市民の方々に紹介しました。

「きみもなろう!砂漠博士」の様子

「きみもなろう!砂漠博士」の様子

ICDDでの特別セッションの様子

ICDDでの特別セッションの様子

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