世界的な環境悪化や地球温暖化の影響は地域ごとに異なります。しかし、あらゆる生物の生存に対して、深刻な被害を与える可能性があることは世界共通です。これらの問題を解決するために、様々な先端研究を融合させた学際的アプローチを推進する必要があります。このような深刻な社会・環境の変化に対応できる知識集約型グリーン科学技術の構築を目指し、2013年4月に時代を先取りした組織として研究所が誕生しました。2022年4月からは、これまでのグリーンエネルギー、グリーンバイオ、グリーンケミストリーの3研究部門制を進化・深化させ、キーワードに挙げた7研究コア制を発足しました。世界をリードする基礎的・独創的研究に取り組んでおり、国内外の共同研究、地元自治体との積極的な連携により、社会に対する責任を果たしていきたいと考えています。
https://green.shizuoka.ac.jp/information/purple-ribbon-kawagishi/
本研究所グリーンケミストリー研究部門の河岸洋和教授が令和3年秋の紫綬褒章を受章しました(受章の対象:生物有機化学研究功績)。紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に対して授与されます。
https://www.shizuoka.ac.jp/ICGST2021/
グリーン科学技術に関する世界初の国際会議を2021年9月21~22日にかけて開催しました。インドの国立薬科教育研究所(NIPER)、インドネシアのガジャマダ大学(UGM)、マレーシアのマレーシア工科大学(UTM)およびマレーシアプトラ大学(UPM)は本国際会議の共催校として参加しました。会議の冒頭において、なぜ今グリーン科学技術が必要なのか、またこのカンファレンスを開催する目的や各大学との共同研究について紹介がありました。続いて、各国の研究者から持続可能な開発目標「SDGs 2:飢餓をゼロに」、「SDGs 3:すべての人に健康と福祉を」「SDGs 7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」をテーマとした研究について招待講演と、各国の24名の学生によって発表されました。1日目は161名、2日目は112名と合計270名以上の多くの方々にご参加頂きました。
https://green.shizuoka.ac.jp/information/1201/
2022年1月19日(金)に静岡県立大学、浜松医科大学と連携し、「静岡県の大学連携、そして研究成果を世界に発信!」というテーマのもと、静岡県内の大学、公的機関、企業の研究者の異分野交流を含め多様な研究連携を深める目的で、静岡県三大学連携シンポジウムを開催しました。今年度はZoomによるオンライン配信で、三大学や他の研究機関、企業などから研究者、学生及び教職員など154名の方に参加登録いただき、グリーンバイオ科学分野に対する関心の高さが伺えました。
https://green.shizuoka.ac.jp/support/
グリーン科学技術研究所にはゲノム機能解析部・分子構造解析部からなる研究支援室を設置しています。ゲノム機能解析部では次世代シーケンサーを始めとした最先端機器を、分子構造解析部では核磁気共鳴装置など各種分析機器を集中管理しており、学内利用者の研究と教育活動の支援、利用講習会の実施、ならびに大型機器を学外に開放することによる民間企業の活動支援を行っています。
本研究所では、毎年、地域の中学生や高校生を対象に公開講座を実施しています。静岡キャンパスにおいては、中学生~高校生20~30人を対象に「体験!大学の化学実験」と題した化学実験講座と「遺伝子の世界を見てみよう」と題した遺伝子に関する実験講座を開催しています。
2016年度から当研究所名にちなんだ「グリーンサイエンスカフェ」を市民の方々を対象に静岡と浜松で開催しています。研究所員が毎回交代で自身の研究内容を紹介するもので、だれでも気楽に参加できるようカフェ形式で行っています。最先端の科学研究を当研究所から積極的に発信できるように今後も継続的に開催していきます。
※令和2~3年度は新型コロナウイルス感染症拡大のため開催しませんでしたが、ホームページに「グリーンサイエンスカフェの軌跡」を掲載しています。
https://sway.office.com/slpKCOcf0m3CmP8w
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