本研究所は、極限の薄さを持つナノシートや表面・粒界を含む二次元ナノマテリアルを基盤とした機能性ナノ材料の創製や、日本で唯一の爆発実験施設や世界トップレベルのパルスパワー実験施設など極限のプロセス環境を利用した物質科学研究を強く推進しています。近年、世界中で二次元材料の研究が盛んに行われており、既に国外では多くのナノシートに特化した研究機関が設立され、新しい産業の創出につながる優れた成果が次々に創出されている状況です。このような世界の状況の中、本研究所は、二次元ナノマテリアル研究を核として世界をリードする成果を発信すべく、強みである極限プロセスを発展させながら、極限構造を持つ二次元ナノマテリアル研究開発の理論から産業展開まで、一貫して二次元ナノマテリアルを科学する研究拠点を目指しています。
本研究所が保有する特殊装置を外部に開放する共同利用共同研究支援として29件の共同研究課題を採択し年度末に成果報告会を開催しました。研究活動としては、酸化グラフェンによる新型コロナウイルスの抑制、高濃度シリケートナノシートの開発、XMCDのベイズ分光による磁石材料の新しいスペクトル解析法の開発、藻類の太陽光エネルギーを吸収するタンパク質構造解明、パルスパワーを用いた新しいアニサキス殺虫方法の開発などの多数の研究成果をプレス発表として発信しております。また、コロナ禍で制限が多い状況でありましたが、2022年3月に産業ナノマテリアル研究所のシンポジウムを開催することができました。
地域イノベーションをもたらす新しい共同研究を探索・支援するため、2022年1月に本研究所のシーズ紹介と国内の材料メーカーの研究課題紹介等を目的とした産学連携交流会を開催しました。
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