研究所・研究センター一覧

東北大学電気通信研究所

Research Institute of Electrical Communication, Tohoku University
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
塩入 諭
Shioiri, Satoshi
キーワード
情報デバイス、ブロードバンド通信、人間情報システム、ソフトウェア工学、ナノエレクトロニクス・スピントロニクス、ブレインウェア
住所
〒980-8577
宮城県仙台市青葉区片平2-1-1

本研究所は、八木・宇田アンテナやマグネトロンなど、1930年前後の本学工学部電気工学科における電気通信の先駆的研究の高まりを背景に、1935年、附属電気通信研究所として設置されました。現在、20余の研究分野から構成され20年のホライズンの研究を行う4研究部門、10年のホライズンで活動する 2研究施設、5年のホライズンを特化して行う研究開発センターの3体制を整えております。本研究所は、情報通信分野唯一の共同利用・共同研究拠点として研究者コミュニティに開かれた共同研究を推進し、国内外の研究者と連携して「人間性豊かなコミュニケーションを実現する総合的科学技術」の研究を行い、先導的役割を果してまいります。

平成29年度の研究活動内容及び成果


■究極の微小磁気トンネル接合素子を実現

超低消費電力ワーキングメモリーとして開発の進むMRAMの基本素子である磁気トンネル接合素子を、世界最小の3.8ナノメートルまで微細化することに成功した。情報の安定保持と書き換え容易性を両立させながら微細化することは極めて困難であったが、形状磁気異方性の活用という新たな技術を導入することで画期的な微細化に成功した。この技術は、現在の集積回路の超低消費電力化を可能にするとともに、現行の約100倍の大容量メモリの実現に道を開くものである。この成果は、2018年2月14日(英国時間)に英国科学誌「Nature Communications」のオンライン速報版で公開された。

■医薬品の効き具合を測定できる新しい手法の確立に成功

半導体微細加工技術と、細胞を使わずに膜タンパク質を合成する無細胞合成技術とを融合して、人工的に形成した細胞膜にイオンの出入り口であるチャネルを合成するとともに、これを利用して薬物副作用によりイオンの出入りが制御される様子を観測することに成功した。この様子を遺伝子情報に基づいて観測したのは世界初の成果であり、医薬品がどのように作用するかを詳細に解明するための強力なツールとして、オーダーメイド医療への道筋を開くものである。この成果はScientific Report誌に掲載されるとともに、日経バイオテクONLINE、フィードリーダーのPhys.org、情報ポータルサイトのMONOist(モノイスト)、で紹介されるなど大きな注目を集めている。

社会との連携


当研究所では、研究成果を知って頂くための公開活動を進めています。2017年7月には本学大学院工学研究科オープンキャンパスにて当研究所の半数以上の研究室が展示に参画しました。同年10月の当研究所一般公開では、2,000名以上の来場者がありました。さらに、産学官連携のきっかけづくりを目的とし、2017年10月に「イノベーションを生む新たな産学連携」をテーマとした東京フォーラム、2017年2月には、情報通信分野における 研究拠点としての当研究所が、所外の研究者と遂行している共同プロジェクト研究の成果発表会を開催しました。その他、広報誌「RIEC News」およびその英語版の発行をしています。また、東日本大震災後当研究所が中心となって設立した電気通信研究機構、ならびに当研究所の研究成果が中核となって国内初の民間100%拠出により設立された本学国際集積エレクトロニクス研究開発センターにおいて、産学官連携に取り組んでいます。

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