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東北大学災害科学国際研究所

International Research Institute of Disaster Science, Tohoku University
  • 第1部会

研究所・センターの概要


所長
今村 文彦
Imamura, Fumihiko
キーワード
災害科学、復旧・復興、地震、津波、自然災害、災害医学、レジリエンス
住所
〒980-8572
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
実践的防災学の創成

東日本大震災という未曾有の災害を経験した東北大学は、学内の英知を結集して被災地の復興・再生に貢献するとともに、国内外の大学・研究機関と協力しながら自然災害科学に関する世界最先端の研究の推進を理念として、災害科学国際研究所を設立しました。
災害科学国際研究所は、東日本大震災の経験と教訓を踏まえた上で、わが国の自然災害対策・災害対応策や国民・社会の自然災害への処し方そのものを刷新し、巨大災害への新たな備えへのパラダイムを作り上げることを通じて、国内外の巨大災害の被害軽減に向けて社会の具体的な問題解決を指向する実践的防災学の礎を築くことを目標としています。

令和2年度の研究活動内容及び成果


2019年台風19号災害に関する最終報告会を開催

2019年台風19号により、岩手県・宮城県・福島県における死者は59名に達し、甚大なインフラ被害も
発生しました。土木学会、地盤工学会、日本地すべり学会の各東北支部と本研究所は、東北学術合同調査
団として互いに連携し、被害実態やメカニズムの解明に当たってきましたが、発災から1 年余りとなる
2020年11月20日、2019 年台風19 号災害に関する最終報告会をオンラインで開催しました。
報告会では、河川氾濫、地盤災害・土砂災害、災害対応等の観点から、岩手県・宮城県・福島県に関す
る知見が発表された後、発表者は参加者から寄せられた質問を検討しながら今後の防災・減災に関し意見
交換を行いました。
今村文彦所長は、所内研究者による調査・研究、丸森町など被災した自治体への支援活動等を発表した
後、意見交換会において、「災害被害を拡大させない鍵の一つは、連鎖災害を防ぐことだと考える。重要
設備を重点的に守ることが、すみやかな復旧・復興につながる」と述べました。森口周二准教授は、地盤
工学会東北支部を代表して福島県・宮城県の地盤災害・土砂災害について報告し、被害概要・要因をまと
めた後、今後の課題として、まだデータベースが不十分であり、特に地表面より下の情報の整備が、高精
度の土砂災害シミュレーションに必要であること等を指摘しました。
報告会においては、合同調査団団長の田中仁・東北大学教授はじめ複数の発表者が災害の激甚化傾向を
指摘し、科学技術のみでは防災に限界があるため、自治体・住民はじめ関係者と協力してあたる必要性を
強調しました。報告会の参加者は134名に及び、東北三県のみならず首都圏や九州など遠隔地からの参加
もありました。

社会との連携


国内外での連携の強化

実践的防災学を創成するためには、東日本大震災等の被害の全貌解明と教訓の整理、被災地の復興モニタリング、減災への課題整理、予防対策などの状況を踏まえ、それぞれの地域の関係機関した関連学会等と協力しながら研究の実施と成果の社会実装を行います。
国内においては、8市3町との被災地自治体との連携包括協定を締結し、それぞれの地域における復興支援を行っています。気仙沼市ではサテライト(分室)も設置し、情報発信や地域での防災講座、学校の防災教育に協力しています。
海外においては、ハーバード大学、ハワイ大学などとの連携研究活動を活発化し、さらに環太平洋大学協会(APRU)では本学が事務局となり、マルチハザードプログラムを立ち上げ、サマースクールの実施、キャンパス安全の点検、防災研究の連携、国際社会・政策への貢献を行っています。

震災アーカイブプロ ジェク トのメンバー(ハーバード大学ライシャワー研究所にて)

震災アーカイブプロジェクトのメンバー (ハーバード大学ライシャワー研究所にて)

 

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