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東北大学災害科学国際研究所

International Research Institute of Disaster Science, Tohoku University
  • 第1部会

研究所・センターの概要


所長
今村 文彦
Imamura, Fumihiko
キーワード
災害科学、復旧・復興、地震、津波、自然災害、災害医学、レジリエンス
住所
〒980-0845
宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
東北での知を国内外に発信する拠点として

災害科学国際研究所は、東日本大震災の経験と教訓を踏まえ、わが国の自然災害対策・災害対応策や国民・社会の自然災害への処し方そのものを刷新し、巨大災害への新たな備えへのパラダイムを作り上げることを設立理念とし設立されました。東日本大震災における調査研究、復興事業への取り組みから得られる知見や世界をフィールドとした災害科学研究の成果を社会に組み込みたいと考えております。

そのために実践的防災学の展開をしており、東日本大震災アーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」、「カケアガレ 日本!」、「生きる力市民運動化」などの産官学連携プロジェクトを実施しております。これらは復興庁による「新しい東北」の創造に向けた先導的なモデル事業として始まりました。地域で伴に避難訓練や啓発の活動を行い、防災力を高める仕組みを検討しております。

平成27年度の研究活動内容及び成果


 2011年東北地方太平洋沖地震以降の日本海溝に沈み込む直前の太平洋プレート速度の実測に世界で初めて成功

2011年東北地方太平洋沖地震以降の日本海溝に沈み込む直前の太平洋プレートの速度を海底地殻変動観測技術(GPS-音響結合方式)を用いて実測することに世界で初めて成功しました。得られた変位速度は、従来のプレート運動モデルの値と比較し、約2倍程度大きな値と求まりました。一方で、この変位速度の増大は、東北地方太平洋沖地震後の余効変動(粘弾性緩和)でほぼ説明が可能であり、日本列島の属する陸側のプレートに対する剛体運動としてのプレート相対運動速度の増加を必要としないことを明らかにしました。

本研究は、プレート境界型の超巨大地震発生後に、プレートの沈み込みがどのように継続しているのかを初めて明らかにするものであり、その成果は今後の地震発生予測に貢献するものです。

図1 GPS −音響結合方式による海底地殻変動観測の方法。GPSG 測位と海中音波をつかった測位を組み合わせることで、海底基準局の動きを測定することができる。

 

社会との連携


国内外での連携の強化

実践的防災学を創成するためには、東日本大震災等の被害の全貌解明と教訓の整理、被災地の復興モニタリング、減災への課題整理、将来の災害の発生が懸念される地域での予防対策などの状況を踏まえ、それぞれの地域の関係機関した関連学会等と協力しながら研究の実施と成果の社会実装を行います。

国内においては、社会連携オフィスを中心に活動を実施しており、6市2町との被災地自治体との連携包括協定を締結し、それぞれの地域における復興支援を行っています。気仙沼市ではサテライト(分室)も設置し、情報発信や地域での防災講座、学校での防災教育の協力しています。海外においては、海外拠点校であるハーバード大学(震災アーカイブ)、ロンドン大学(災害リスク評価)、ハワイ大学(自然災害科学)などとの連携研究活動を活発化しています。さらに、環太平洋大学協会(APRU)においては、本学が事務局となりマルチハザードプログラムを立ち上げ、サマースクールの実施、キャンパス安全の点検、防災研究の連携、国際社会・政策への貢献を行っています。また、2015年3月に開催された国連防災世界会議において、本体会議やパブリックフォーラムでの議論や政策の実施に大いに貢献致しました。

震災アーカイブプロ ジェク トのメンバー(ハーバード大学ライシャワー研究所にて)

震災アーカイブプロジェクトのメンバー
(ハーバード大学ライシャワー研究所にて)

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