研究所・研究センター一覧

東北大学流体科学研究所

Institute of Fluid Science, Tohoku University
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
丸田 薫
Maruta, Kaoru
キーワード
流体、流動、統合流動科学、環境・エネルギー、ナノ・マイクロ、健康・福祉・医療、宇宙航空、融合研究
住所
〒980-8577
宮城県仙台市青葉区片平2-1-1

本研究所は「高速力学に関する学理およびその応用の研究」を目的として1943年に高速力学研究所として設立され、1989年に改組転換して研究所名を流体科学研究所と改め、1998年に「流動に関する学理およびその応用の研究」を目的として4大研究部門制に改組しました。その後2013年4月には、3研究部門と1研究センターに改組し、再発足しました。2010年度からは、共同利用・共同研究拠点「流体科学研究拠点」としての機能を併せ持った研究教育活動を組織的に展開しています。本研究所は流動の基礎から応用にわたる学際的研究領域での世界的中核機関として、国際的な研究活動を行うと共に、研究を通した研究者・技術者の育成を行い、科学技術の発展を通して人類社会に貢献することを目的としています。

令和3年度の研究活動内容及び成果


極限環境燃焼とCO2フリーアンモニア燃焼の研究開発

現代のエネルギー社会基盤を支えている燃焼は、化学反応、流動、熱物性変化が複合的に生じる複雑な物理現象です。本研究では、高温、高圧、超音速といった環境や、極めて燃焼性が低い物質の燃焼等、極限環境条件における燃焼現象の解明に取り組んでいます。さらに、低炭素社会の早期実現を目指し、低燃焼性でありながら温室効果ガスを排出しないCO2フリーアンモニア燃焼の研究を基礎および応用の両面から推進し、産業技術総合研究所と共同でアンモニアガスタービン発電の実証に成功するなど、燃焼科学の進歩と環境負荷低減エネルギー技術の創出に貢献しました。

社会との連携


流体科学研究所 VISION2030

本研究所は、2015年に策定したVISION2030のもと、これまで蓄積してきた研究や技術、国際研究ネットワークを礎として、様々な社会課題の解決に向けて世界の研究者が集う流体科学分野の世界拠点形成を目指し活動してきました。
2021年9月、近年の社会情勢の急激な変化を踏まえ、研究所が目指す方向を今一度見つめ直し、VISION2030を改定しました。新たなビジョンにおいて、社会・産業界への貢献を組織的に行うために、研究所独自の分野横断型研究グループ「環境・エネルギー」、「ナノ・マイクロ」、「健康・福祉・医療(ライフサイエンス)」、「宇宙航空」の4研究クラスターおよび緊急性の高い社会課題に取り組むための研究チーム「社会課題解決タスクフォース」を組織しています。
今後、これらクラスター等の活動を通して、快適で豊かな社会構築に貢献する新しい学術基盤「統合流動科学」を創成、展開してまいります。

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