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東京大学素粒子物理国際研究センター

International Center for Elementary Particle Physics, The University of Tokyo
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


センター長
駒宮 幸男
Komamiya, Sachio
キーワード
素粒子物理、CERN LHC-ATLAS実験、PSI MEG実験、国際リニアコライダーILC、陽子・陽子衝突、ヒッグス粒子、超対称性理論、統一理論
住所
〒113-0033
東京都文京区本郷7-3-1

素粒子物理国際研究センターは、エネルギーフロンティアでの素粒子物理研究の日本における中核拠点として、欧州原子核研究機構CERNの世界最高エネルギー衝突型加速器(コライダー)を用いて、物質の根源である素粒子とその相互作用を研究しています。

2000年末に運転終了した電子・陽電子コライダーLEPでの成果をふまえて2009年より本格稼動した最高エネルギー陽子・陽子コライダーLHCを用いた国際共同実験ATLASで、2012年にヒッグス粒子を発見しましたが、本センターの研究者が大きく貢献しました。一方、世界最高強度のミュー粒子ビームと新しい素粒子測定技術を用いて、大統一理論とニュートリノ質量の謎に挑むMEG実験をスイスのポールシェラー研究所PSIで実施しています。また、次世代の最高エネルギー電子・陽電子衝突の「国際リニアコライダーILC」計画など、更に将来に向けた開発も推し進めています。

平成27年度の研究活動内容及び成果


CERN研究所のLHC加速器を用いるアトラス実験では、標準理論を越える新粒子・新現象を発見するため、平成27年6月より衝突エネルギーを従前の2倍近い13TeVに上げて第2期実験を開始しました。年度中の蓄積データ量は従前の10%程度ですが、衝突エネルギーの上昇効果により興味深い物理結果が得られています。第2期実験を平成30年まで継続後、ビーム強度のアップグレードを予定しており、将来に向けた研究開発が精力的に行われています。

またPSIで実施しているMEG実験は、これまでに取得した全データの解析を完了し、以前の実験より約30倍高い感度で探索したにも関わらずミュー粒子崩壊μ→eγは見つからず、ニュートリノ振動の起源となる新物理と大統一理論に厳しい制限を課すこととなりました。この結果をイタリアの国際会議で森教授が発表し、プレスリリースを行いました。また、探索感度をさらに10倍上げて行うMEGII実験は、アップグレード測定器の建設が順調に進み、一部完成した測定器をビームラインに設置して試験データを取得しました。

Fig32_01

ATLAS測定器。高さ22m、全長44m。世界37カ国が協力して建設。

Fig32_02

スイス・ポールシェラー研究所(PSI)で実施中のMEG実験

 

社会との連携


素粒子物理国際研究センターでは、素粒子物理の研究者、特に大学院生を含む若手研究者間の交流を深め将来の素粒子物理研究の発展を図るため、毎年ICEPPシンポジウムを開催しています。加速器・測定器技術なども包含した実験と理論の最新の題材を、招待講師の先生と最前線で頑張っている大学院生が徹底的に議論できるシンポジウムとなっています。

また、平成基礎科学財団・東京大学理学系研究科と共同で、最新科学のトピックスを高校生・大学生に分かり易く解説する「楽しむ科学教室」や、宇宙誕生の謎に迫る最新成果について一般向けに講演する公開講演会を随時開催しています。

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