東京大学東洋文化研究所は、アジア文化を総合的に研究する研究所です。1941年に設立され、昨年80周年を迎えました。現在では、汎アジア、東アジア(第一・第二)、南アジア、西アジア、新世代アジアの各部門と、附属の東洋学研究情報センターを擁し、経済、政治、歴史、宗教、文学、美術などさまざまな角度から研究を進めています。本研究所は設立以来、漢籍をはじめとするアジア諸言語の文献や世界各地での現地調査によるアジア関連遺物・画像などの蒐集につとめ、図書室やデータベースを整備することで国内外の研究者の利用に供してきました。同時に所員は、アジアの各地で暮らし、現地語を話すこと、各地域の古典や史資料を読みこなすことをモットーに、国際共同研究の推進とそれにもとづく質の高い論文、研究書、目録・図録などを蓄積してきました。また、大学院・学部における教育活動や、海外若手研究者の育成にも取り組んでいます。
■国際共同研究の推進
アジア研究を推進する世界の学術機関と連携した国際共同研究や研究者交流を推進するとともに、訪問研究として海外の研究者、大学院生も多数受け入れています。
■研究資源の共有化
東洋学研究情報センターでは、機関推進プロジェクトによるアジア研究のためのデータベースをウェブサイト上で公開しています(『貴重漢籍善本全文画像』の年間アクセス数は約2千万回)。
図書室ではアジア研究のための第一級資料や希少な学術資料を収集し、世界の研究者が集う世界最高水準のアジア研究環境を構築するとともに(書籍約70万冊、雑誌約1万タイトルを所蔵)、デジタルアーカイブ化を推進し世界屈指のコレクションとして公開しています。
■国際的な教育事業
GJS(国際総合日本学ネットワーク)研究部門担当部局、EAA(東アジア藝文書院)推進部局として、学部生や若手研究者を対象として国際感覚のある人材の育成に取り組んでいます。
■公開講座・シンポジウム・セミナー
一般の方を対象とした公開講座を開催し、その模様は東京大学公式ウェブサイト東大TVにて公開しています。また、東文研セミナー、東文研シンポジウム等を定期的に開催し、最新の研究成果を社会に発信しています。
■講習会
毎年6月から9月にかけて、漢籍を多く所蔵する全国の大学図書館、博物館等の職員を対象に「漢籍整理長期研修」を開催し、学術資料としての漢籍の有効な利用を促進しています。
■学術刊行物
北海道大学
帯広畜産大学
東北大学
弘前大学
筑波大学
群馬大学
千葉大学
東京大学
東京医科歯科大学
東京外国語大学
東京工業大学
一橋大学
新潟大学
富山大学
金沢大学
静岡大学
名古屋大学
京都大学
大阪大学
神戸大学
鳥取大学
岡山大学
広島大学
徳島大学
愛媛大学
高知大学
九州大学
佐賀大学
長崎大学
熊本大学
琉球大学