研究所・研究センター一覧

東京大学医科学研究所

The Institute of Medical Science, The University of Tokyo
  • 第2部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
村上 善則
Murakami, Yoshinori
キーワード
医科学研究、感染症、免疫学、がん研究、ヒトゲノム解析、疾患システム研究、 再生医療、プレシジョン・メディシン、遺伝子・細胞治療、トランスレーショナル・リサーチ、医療ビッグデータ解析、AI支援医療
住所
〒108-8639
東京都港区白金台4-6-1

医科学研究所は、1892年に設立された伝染病研究所を前身とし、1967年に「感染症・がんその他の特定疾患の学理及びその応用の研究」を目的とした医科学研究所として改組されました。本年2017年は、創立125周年、改組50年目の節目の年です。現在、約700名の教職員とポスドク研究員、約300名の東大各研究科からの大学院学生を擁し、大学の附置研究所としては唯一先端・革新的な医療開発を推進する附属病院を持つ学際色と社会性に富む研究所です。2009年に全国共同利用・共同研究拠点の認定を受け、従来からの産学官連携に加えて、全国公募した多くの共同研究を実施しています。医科学領域において世界のトップクラスの研究所の一つとして更に進化し続けるため、2011年度よりIMSUT One to Gogoプロジェクトを推進中です。

平成28年度の研究活動内容及び成果


ヒト疾患の予防・治療の確立を目指して、3つの基幹部門(感染・免疫、癌・細胞増殖、基礎医科学)における学理を極める挑戦的基礎医科学研究と、目的指向型の研究センターにおけるプロジェクト型研究を積極的に推進するとともに、附属病院においては、得られた成果を先端医療へと応用するための「ベンチからベッドサイドまで」のトランスレーショナル型研究を実施しています。主な大型プロジェクト研究として、「感染症研究国際展開戦略プログラム」、「オーダーメイド医療の実現プログラム」、「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」が進行中であり、「国際的な粘膜ワクチンの戦略的な開発研究の推進」、「革新的抗体・ワクチン臨床試験実施のためのFirst in Man専門職連携・人材育成事業」、「革新的医療と疾患予防を目指す国際ゲノム医科学研究機構形成」などの事業も戦略的に進めています。

最近の主な成果としては、以下のものがあります。

  • インフルエンザウイルスゲノムの核内動態に関わる宿主タンパク質の同定
  • 季節性インフルエンザウイルスの抗原変異を予測する新規技術の開発
  • 培養細胞で高い増殖能を持つB型インフルエンザウイルスの作出
  • 粘膜ワクチン開発に結びつく、経粘膜抗原取り込みに直接関わる分子の同定
  • 自己免疫疾患発症を抑制する胸腺上皮細胞に分化する前駆細胞の同定
  • ES細胞よりも分化が進んだ前駆細胞から特定の組織に限定したキメラを作製する手法の開発
  • 異種キメラ動物体内に作った膵臓による、糖尿病モデルマウスの治療
  • 人工知能(AI)による支援を活用した白血病の診断と治療

社会との連携


ヒトゲノム解析、次世代がん研究、新興・再興感染症研究、全国共同利用・共同研究拠点活動などを中心に、国内外の研究者や製薬企業等との産学連携による学際的研究、共同研究を盛んに行っています。研究所と共同研究機関の保有するライフイノベーションのシーズを、研究所の研究基盤と病院のトランスレーショナルリサーチ基盤を活用することにより、革新的医薬・抗体・ワクチンの開発や、再生医療、遺伝子・細胞治療、ウイルス療法等の確立へと繋げています。さらに、医科学の真理探究の基礎研究から、新規予防・治療法の開発を目指した応用研究に至るまで、医科学の基盤を担う人材育成を進めています。こうして、最先端の基礎・臨床医科学の研究成果を医療の現場に届け、社会に貢献することをミッションとしています。

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