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東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies
  • 第3部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
飯塚 正人
Iizuka, Masato
キーワード
言語ダイナミクス科学、中東・イスラーム圏、アフリカ、人類学
住所
〒183-8534
東京都府中市朝日町3-11-1

アジア・アフリカ言語文化研究所は、1964年にアジア・アフリカ諸地域の言語・文化・歴史を総合的に研究する全国共同利用研究所として設置され、2010年度以降は共同利用・共同研究拠点「アジア・アフリカの言語文化に関する国際的研究拠点」に移行して活動を続けています。現地調査を主体とする臨地研究の手法に基づき、国内外の研究者とともに、数多くの共同研究を実施し、多数の研究成果を公刊しています。また、これらの地域の言語・文化等に関する研究資料や情報を研究資源として利用可能な形に加工し、国際的に共有するための研究資源拠点としての活動も進めています。さらに、国内外の研究者の言語・研究技術の修得促進を図り、さまざまな研修事業を通して次世代研究者の養成に努めています。

平成29年度の研究活動内容及び成果


公募による共同利用・共同研究課題32件を招聘外国人研究員とともに実施する一方、レバノンのベイルートおよびマレーシアのコタキナバルに設置した海外研究拠点において臨地国際共同研究を推進しました。また、海外臨地研究に携わる研究者のネットワークを構築し、臨地研究の理論と手法を開発して超域的な研究領域を開拓する試みにも取り組みました。さらに、「多言語・多文化共生に向けた循環型の言語研究体制の構築」(言語学分野)、「アジア・アフリカにおけるハザードに対する「在来知」の可能性の探究」(人類学分野)、「中東・イスラーム圏における分極化とその政治・社会・文化的背景」(地域研究・歴史学分野)を研究テーマとする3つの基幹研究を重点的に推進することで、アジア・アフリカ地域の多様な言語・文化のあり方をモデルに、未来の多元的世界の発展可能性を追求する一方、急速に複雑化・深刻化するアジア・アフリカの現代的諸問題に対応すべく、3つの基幹研究を有機的に連関させて質的な飛躍を図る新たな研究体制の構築にも着手しました。こうした共同研究の成果は、例えば、言語学・人類学・宗教学・牧野生態学・歴史学・文学など複数分野にまたがる学際的な研究体制のもと、現在急速に衰退しつつあるチベットの牧畜文化をドキュメンタリー言語学の手法によって4年間つぶさに観察・記録し、三千数百項目にのぼる牧畜関連語彙を収集したうえで、可視化しにくい牧畜民の知識(生活知)の総体を可視化することに成功した『チベット牧畜文化辞典』(オンライン版、PDF版、iOS版)や、コタキナバル拠点を中心に実施した3年間の臨地国際共同研究を通じて、東南アジアにおけるイスラームの重要性と、東南アジアの文化多様性を反映したイスラームのあり方、また非ムスリム集団とムスリムとの関係の多様性までも解明したIslam and Cultural Diversity in South East Asia 2 Perspectives from Indonesia, Malaysia, the Philippines, Thailand, and Cambodia (edited by Ikuya TOKORO & Hisao TOMIZAWA)、さらには今日ウガンダ全土で多様化が進む「家族」の実態と多様化・再組織化の社会的な意味を、マケレレ大学を中心とするウガンダ人研究者と日本人研究者の国際共同研究によって明らかにしたDiversification and Reorganization of ‘Family’ in Uganda and Kenya: A Cross-cultural Analysis(edited by Wakana SHIINO, Soichiro SHIRAISHI, and Christine M. Mpyangu)などの形で公開されています。

社会との連携


言語研修

本研究所では毎年夏に専門研究者と母語話者を講師に迎えて、アジア・アフリカ地域の研究を志す研究者やこの地域に関心を持つ社会人を対象とした短期集中プログラムによる言語研修を実施しています。言語研修に参加することで、基本的な文法や会話を学べるだけでなく、現地調査や文献研究を行うために必要な言語知識や調査の手法など、専門的な知識を学ぶこともできます。研修対象言語は、少数話者の言語を中心に、殆どがアジア・アフリカ地域で話されている様々な言語です。毎年3言語の研修を、東京会場と大阪会場(隔年開講)で実施しています。

フィールドプラス

本研究所の発行する「フィールドプラス」は言語学・人類学・歴史学を専門とする所員や研究機関研究員、公募による共同利用・共同研究課題の研究をともに推進する共同研究員をはじめ、各分野で活躍する新しい発想をもった研究者などを執筆陣に迎え、研究の最前線を一般向けにわかりやすく伝えていこうという趣旨の雑誌です。

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