新潟大学脳研究所は、「脳及び脳疾患に関する学理及びその応用の研究を行うこと」を目的として設置された脳科学に関する唯一の国立大学附置研究所です。超高磁場磁気共鳴装置等を用いてヒトの高次脳機能を探る「統合脳機能研究センター」と、脳疾患リソース(脳標本・モデル動物・遺伝子データベース)を管理・研究する「生命科学リソース研究センター」が附属施設として設置されており、世界有数の膨大な脳疾患標本を所有しています。本研究所は、脳神経疾患を対象とする脳神経外科、脳神経内科の臨床2科を有することでもユニークな存在です。これらの特色を生かし、脳科学の基礎部門と臨床部門が有機的に融合した研究所として、多くの先駆的な業績を挙げています。
新潟大学脳研究所では、臨床部門と基礎部門が連携し、ひと脳疾患の病態に関する基礎研究から診断・治療に関する実用化までシームレスな研究を推進しています。特に、脳疾患ひと由来の剖検脳組織やバイオリソース(ゲノムDNA、脳脊髄液、血漿など)に関する国内トップレベルの拠点を構築し、認知症等の脳神経疾患の病態研究において成果をあげています。国内外の研究グループとの共同研究を展開し、令和3年度には、神経変性タウオパチー脳に蓄積するタウ線維構造を解明(図左)、日本人アルツハイマー病の新規感受性遺伝子を同定(図右)、iPSモデル細胞との統合解析によりアルツハイマー病・新規レアバリアントを同定するなどの成果をあげました。
■新潟神経学脳研セミナー
共同研究拠点国際シンポジウムの開催に併せて、神経科学分野において国内外で活躍中の若手研究者にスポットを当て、「新潟神経学脳研セミナー」を開催しています。特定のテーマのもと、所内外の専門研究者による講演と討論から、最先端の高度な知識を学ぶことができます。
■共同研究拠点国際シンポジウム
毎年、わが国における脳神経疾患の病態解明と治療法開発、ヒトの高次脳機能の理解を指向する研究の発展を期して、著明な外国人講師を招いた国際シンポジウムを実施しています。また、ポスター発表の場を併設し、全国若手研究者の成果発表、外国人講師を含む参加者との討論の機会としています。
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