プロテオサイエンスセンター(Proteo-Science Center (PROS))は、愛媛大学で開発されたコムギ無細胞タンパク質合成技術を基盤として、タンパク質機能から生命現象の解明を目指した基礎的な生命科学研究のみならず、その医学応用研究を行い、タンパク質科学(プロテオサイエンス)の国際拠点形成、及び、がん、自己免疫病、難治性感染症など難病の新しい診断・治療法の開発を目的に設立されました。PROSは、タンパク質の生化学研究およびタンパク質複合体研究を支える基盤技術の開発を担う「基盤技術開発領域」と、細胞・生体内や疾患、感染症を対象に複合体およびインタラクトーム解析を推進する「複合体生命機能解析領域」から構成されています。本センターは、令和4年度に共同利用・共同研究拠点化(プロテオインタラクトーム解析共同研究拠点: PRiME)されています。
ヒトプロテインアレイをサリドマイド研究に応用することにより、サリドマイドの催奇形性誘導の原因タンパク質の発見や、そのタンパク質とサリドマイドとの結合の構造を世界最高峰の解像度で解析を行い、サリドマイドの催奇形性メカニズムを解明した。
アジア・アフリカ・南アメリカの発展途上国で脅威となっているマラリアの研究、特に新たなマラリアワクチン・診断法の開発を目指した研究は世界的に求められている。コムギ無細胞タンパク質合成技術によって、世界で初めてマラリア原虫のタンパク質合成が可能となった。その国際共同研究の成果の一つとして、三日熱マラリア肝内休眠型感染者の診断技術の開発に世界で初めて成功した。この成果はマラリア撲滅に大きく貢献できるものとして国際的に注目されている。
愛媛大学が開発した「コムギ無細胞タンパク質合成系」を核に、愛媛・松山を世界のタンパク質研究の中心にしていこうという構想を表す言葉で、アメリカの「シリコンバレー」を越えるものになればとの思いが込められています。平成15年度から、タンパク質研究・関連産業の一大拠点形成に向けて、5団体(愛媛大学・愛媛県・松山市・松山商工会議所・愛媛経済同友会)が協力し、それぞれの得意分野を融合させて事業を行う産学官連携の仕組みです。毎年、タンパク質研究に関する最新情報発信・研究人材の集積を目指した“国際シンポジウム”、将来の研究人材を地元から発掘・育成する“一般向けセミナー”、企業誘致の機会創出・新規産業創出の“企業向け技術講習会”を行っております。
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