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富山大学和漢医薬学総合研究所

Institute of Natural Medicine, University of Toyama
  • 第2部会

研究所・センターの概要


所長
松本 欣三
Kinzo, Matsumoto
キーワード
漢方医学、伝統医学、複合薬剤、天然薬物、病態薬効解析、生薬成分分析、データベース
住所
〒930-0194
富山市杉谷2630
和漢医薬学に特化した国内唯一の附置研究所

本研究所は、「くすりの富山」の伝統と歴史を背景に設立され、和漢薬の学理とその臨床応用を研究する和漢医薬学に特化した附置研究所です。本研究所は、和漢薬の基となる生薬の資源開発から和漢薬による病態制御や臨床科学まで網羅する一連の組織体制を構築し、我が国の伝統医薬学の発展に貢献しています。現代の最先端科学技術を駆使して“複雑系を特徴とする和漢薬”と“漢方医学”を科学的かつ異分野学際的に研究することにより東西医薬学の融合を図り、新しい医薬学体系の構築と全人的医療の確立をめざしています。

平成29年度の研究活動内容及び成果


国際会議を通じた「伝統医薬・天然薬物研究」国際連携の推進

本研究所は、和漢薬を構成する生薬や天然薬物に関する基盤研究を通じ、タイをはじめアジア諸国から数多くの留学生を受け入れ、研究者として育成してきました。育成研究者の多くは母国の教育研究を担うだけでなく、国際的にも「伝統薬・伝統医療」研究を牽引する人材として活躍しています。これを人的ネットワークとして活用し、本研究所は和漢薬をはじめとする伝統医薬研究の国際連携推進を目的に、「第1回天然薬物に関する国際会議」(平成29年8月、バンコク)をタイの大学機関と共催しました。この会議では各国の伝統医薬研究に関する最新情報を共有し、伝統医薬に関する民族の叡智を国際研究に発展させ、さらには国際医療に貢献していくことをめざしました。
また平成29年11月には本研究所が定期的に主催する「第15回国際伝統医薬シンポジウム・富山」を開催しました。今回のシンポジウムでは気候変動等で天然薬物資源の質的、量的激変が危惧されている現状を踏まえ、天然資源の維持・確保・開発に関する研究分野の最前線で活躍されている研究者を国内外から招聘し、情報交換しました。本研究所はこの学術交流を基盤として新たな国際共同研究や人材交流の推進を図っています。

 

 

社会との連携


和漢薬と和漢医薬学研究の理解のために

■ 研究所公式行事(夏期セミナー・特別セミナー・国際伝統医薬シンポジウム)

本研究所は、他の大学や研究機関との学術交流や連携研究の推進を目的に、専門研究者を対象としてセミナー・シンポジウムを開催しているほか、和漢医薬学に関心を寄せる全国の医薬系の大学生や社会人を対象に、和漢医薬学・初級コースとして体験実習付きの夏期セミナーを企画・開催しています。平成29年度は第22回夏期セミナー「和漢薬:その秘めた可能性を解き明かす」と題し、8月9-10日に開催しました。今回のセミナーでは、漢方医学の基本、和漢薬調剤の留意点、更には新しい薬効の発見を踏まえた今後の医療における和漢薬の役割まで、初心者向けの講義を行ったほか、和漢薬鑑定と漢方診断の実習を行いました。

■ 民族薬物資料館

和漢医薬学総合研究所の民族薬物資料館では、漢方医学、中国医学、アーユルヴェーダなど、伝統医学で使用されている数多くの民族薬物(主に生薬)を研究材料として蒐集しています。これらは展示物として一般公開しているほか、定期的にニュースレターを発行して広く資料館の活動を紹介しています。また日本学術振興会事業「ひらめき☆ときめきサイエンス」に採択され、平成29年度は「和漢薬ってこんな身近にあったんだ!~和漢薬体験してみよう!~」を実施しました。この事業では中高生を対象に収蔵する生薬標本や、生薬製剤、チベットやインドなどの伝統薬物や本草書など貴重な資料を分かり易く解説しています。このような活動を通して、科研費で得られた研究成果を社会還元するとともに和漢医薬に関する理解の促進を図っています。

 

 

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