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富山大学和漢医薬学総合研究所

Institute of Natural Medicine, University of Toyama
  • 第2部会

研究所・センターの概要


所長
小松 かつ子
Komatsu, Katsuko
キーワード
漢方医学、伝統医学、病態薬効解析、生薬・天然物分析、データベース
住所
〒930-0194
富山市杉谷2630
和漢医薬学に特化した国内唯一の附置研究所

「くすりの富山」の伝統を背景に設立された本研究所は、近年著しく発展した先端科学技術を駆使することにより、伝統医学・伝統薬物を科学的に研究し、東洋医学と西洋医学の融合を図り、新しい医薬学体系の構築と自然環境の保全を含めた全人的医療の確立に貢献することを使命としています。このため、日本の伝統医学・伝統薬物である漢方医学と和漢薬を中心に、和漢薬の資源開発研究から病態制御研究、臨床科学研究をも網羅する一連の組織体制を構築し、和漢医薬学の基礎研究を推進するとともに、異分野領域との共同研究を通じて東西医薬学融合による新たな疾病治療戦略を創生することにも取り組んでいます。

平成30年度の研究活動内容及び成果


和漢医薬学分野と異分野との融合研究による伝統医学の新展開

本研究所は、共同利用・共同研究拠点「和漢薬の科学基盤形成拠点」での事業を契機として、異分野との共同研究を推進しています。その研究成果が、本研究所と富山大学重点研究プロジェクトチームとの共催による特別セミナー「数理科学・情報科学と生命科学との融合による未病創薬・未病医療への展開」で発表されました。このセミナーでは、「漢方の概念‘未病’からの創薬への挑戦」、「複雑系数理モデル学の未病創薬・未病医療への応用可能性」、「AI創薬:薬効や副作用を 予想するデータ駆動型アプローチ」などの演題で、漢方薬の薬効解析に関わる話題が提供され、本研究所の一つの方向性が示されました。また、九州工業大学との共同研究により、漢方薬、その構成生薬及び含有化合物と標的タンパク質の階層的関係から、in silico結合シミュレーションや機械学習を用いて、生命科学のビッグデータを活用した解析により、漢方薬の未知の作用機序の予測やドラッグ・リポジショニングを実行できるアルゴリズム/データベースKampoDBが開発されました。

社会との連携


富山県と連携したグローバル化に関する取組

「薬都とやま」ミャンマー伝統薬の製造品質の改善と富山製薬会社のミャンマー進出を支援するJICA草の根技術協力事業に参画し、ミャンマー伝統医療局等の若手研究者に対する講義を行い、また「富山・ミャンマー医薬品・プライマリーヘルスケアシンポジウム2018」を開催して、富山の医薬品産業の活性化とミャンマーの医薬品製造管理の現代化に貢献しました。また、(独)医薬品医療機器総合機構アジア医薬品・医療機器トレーニングセンター北陸支部に協力して、アジアの医薬品規制当局職員等を対象にした「PMDA-ATC Quality Control (Herbal Medicine) Seminar 2018」において、日本の漢方医学の現状、現代医療における漢方薬の最前線、及び生薬の品質評価に関する講義を実施しました。自国の伝統薬物の安全性・有効性の担保を念頭において参加しているアジアの医療担当官に、日本の漢方製剤や生薬の品質保証、現代医療への応用、医薬品制度などの情報を提供するよい機会となりました。

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