未来材料・システム研究所は、環境と調和させながら持続発展可能な社会を実現するための材料・デバイスからシステムに至る幅広い領域の研究課題に取り組んでおります。未来エレクトロニクス集積センターでは、窒化ガリウム等のポストシリコン材料を用いたデバイスに代表される先端的エレクトロニクス研究を推進しており、未来のエレクトロニクス産業の基盤の創成を目指しております。高度計測技術実践センターでは、電子顕微鏡観察をはじめとする先端的な計測技術の開発と人材育成を行っております。材料創製部門では、省エネルギー、創エネルギーや環境保全に貢献する新奇材料の研究に取り組んでおり、また、システム創成部門では、環境調和型のエネルギー変換システム、電力や交通のネットワーク、物質循環・リサイクルシステム等に関して研究を進めております。
■新型コロナウイルスの不活化を実現する 卓上型エアカーテン装置を開発!
内山 知実 教授と天野 浩 教授らの研究グループは、名古屋大学医学部附属病院を始めとする医療機関や各企業との共同研究で、呼気に含まれるエアロゾル粒子を遮断できる空気壁(エアカーテン気流)を生成する装置、および使用したエアカーテン気流にLEDから深紫外線を照射してSARS-CoV-2ウイルスを不活化する装置の開発に成功しました。
開発された装置は、対人距離の確保が困難な医療施設や商業施設などでのウイルス対策に高い効果を発揮するものと期待できます。
https://www.imass.nagoya-u.ac.jp/research/220518_uchiyama.html
■深紫外半導体レーザーの室温連続発振に世界で初めて成功!
天野 浩 教授らの研究グループは、旭化成株式会社と共同で、UV-C帯域(274 nm)の深紫外半導体レーザー(UV-C LD)の室温連続発振に世界で初めて成功しました。これにより、レーザー発振に必要な駆動電力を従来の1/10までに低減させ、電池駆動も可能な室温連続発振を実現しました。
この開発により、医療や殺菌などヘルスケア用途、ウイルス検知や微粒子などの計測やガス分析用途、金属や炭素素材、樹脂素材など微細加工が難しい材料への高精細なレーザー加工用途への応用が期待され、2025年度を目途に製品化を目指した取り組みを展開しています。
https://www.imass.nagoya-u.ac.jp/research/20221124_amano.html
■クフ王ピラミッドにある未知の空間を、 多地点宇宙線イメージングの技術により、高い精度で詳細に特定!
森島 邦博 准教授、北川 暢子 特任助教らの研究グループは、世界最大規模のクフ王のピラミッドのシェブロンと呼ばれる石組み構造(切妻構造)の背後にある未知の空間(2016年に本研究グループが発見したもの。ScanPyramids North Face Corridor)の位置と形状を、多地点宇宙線イメージングの技術により、数cmという高い精度で詳細に特定しました。今後は(2017年に本研究グループが発見した)クフ王ピラミッドの中心部に位置する巨大空間との関係性や、空間の役割に関する考古学的考察などの異分野にまたがる融合研究へと発展し、クフ王のピラミッドの謎の解明につながることが期待されます。
https://www.imass.nagoya-u.ac.jp/research/20230303_morishima.html
「脱酸素社会の実現に向けたモビリティ部門における技術動向」をテーマに、対面での講演会を開催しました。
https://www.imass.nagoya-u.ac.jp/event/20230331_engg.html
また、一般的には難解とされる研究内容に広く理解を求めるため、プレスリリースした研究成果を題材に《IMaSS未来予想図》として紹介動画を制作し、昨年の第1・2弾に続き、YouTubeチャンネルに公開しました。
【新発明!】次世代エアカーテン装置がスゴすぎる! 新型コロナウイルスを不活化!
【新開発!】GaN加工の新技術がスゴすぎる! パワー半導体の普及が加速!?
「ナノの世界の高速現象を捉える」
「DNAでナノ粒子を自由自在に制御する」
北海道大学
帯広畜産大学
東北大学
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