本研究所では,サステイナブル社会実現のための触媒科学基礎研究とその実用化にむけた研究を行うとともに,当該分野における研究者の利用に供することを目的とした活動を行ってきました。触媒表面の構造解析,理論計算および表面分光による機構解明,食品鮮度保持触媒,バイオマス変換,炭素資源変換,環境浄化触媒,触媒材料,光触媒,プラズモン光触媒,電子トラップ解析手法,有機半導体合成,不整合成,機能性高分子合成などの研究テーマで多くの成果を上げ,研究開発部門では産業界との共同研究を促進しています。平成22年度からは触媒研究拠点として認定され,公募型の共同利用・共同研究を推進して研究者コミュニティを支援するとともに,日本の優れた触媒研究を海外に情報発信する活動も行っています。近年のデータ科学の興隆に対応し,キャタリストインフォマティクス事業を推進しています。
プロピレン合成とCO2還元を同時に達成する夢の反応として、CO2を酸化剤としたプロパンの酸化脱水素が注目を集めている。本研究では、プロパン脱水素(Pt)、CO2還元(Co)、副反応抑制(In)に有効な3成分を合金化させたナノ粒子を炭素蓄積抑制剤(CeO2)の上に分散担持させた触媒を開発した。Pt-Co-In/CeO2触媒は550℃でのCO2によるプロパン酸化脱水素において、活性、選択性、耐久性、CO2利用効率の全てにおいて、世界最高性能を示した。本成果はNature Catalysis誌にて発表された。
プロピレン合成とCO2還元を同時に達成
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