研究所・研究センター一覧

北海道大学低温科学研究所

Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
福井 学
Fukui, Manabu
キーワード
低温、寒冷圏、水・物質循環、雪氷、宇宙物質、生物環境、環オホーツク
住所
〒060-0819
北海道札幌市北区北19条西8丁目
低温科学研究の推進、共同利用・共同研究の実施、分野横断的に新たな学術研究の創出と展開

北海道大学低温科学研究所は、1941年の創設以来、既存の学問分野を超えた新たな科学の創造を期して、雪氷学や低温生物学の黎明期を担ってきました。1995年には、大学附置としたままで寒冷圏および低温環境下における自然現象の応用と研究を目的とする全国共同利用型の研究所に生まれ変わり、さらに2010年からは低温科学における共同利用・共同研究拠点としてさらなる活動を展開しています。地球環境科学の一翼を担う研究機関として、寒冷圏の様々な自然現象の解明に取り組むとともに、物性物理学、地球化学、地球惑星科学、海洋科学、生物環境科学などに関する基礎的研究も推進しながら、様々な分野と複合的に結びつき新たな学術創成に努めています。

平成30年度の研究活動内容及び成果


冬眠に備えた白色脂肪組織の変化を解明

冬眠は、餌の枯渇する厳しい冬を低体温の不動状態で乗り切る現象です。私たちヒトを含む多くの哺乳類は冬眠できませんが、冬眠する哺乳類の多くは、秋になると体内に脂肪を白色脂肪組織に大量に蓄え巣穴にこもり、冬眠の間は貯蔵脂肪を主なエネルギー源とします。しかし、冬眠の際に貯蔵脂肪を有効活用する仕組みはほとんど不明でした。
低温科学研究所では、実験室下で光と温度の環境条件を変化させ、小型冬眠哺乳類シリアンハムスターが冬眠に備えて体を冬仕様に変化させる様子を再現しました。その白色脂肪組織を調べた結果、脂質の燃焼系だけでなく脂質の合成系も冬眠に備え同時増強されることがわかりました。本成果は、ハムスターなど冬眠の合間に貯蔵した餌を食べる餌貯蔵型冬眠動物の脂質の有効活用の分子基盤を明らかにした点が重要と評価され、Frontiers in Physiologyに掲載されました。

 

冬仕様の白色脂肪への変化の様子

冬仕様の白色脂肪への変化の様子

社会との連携


低温科学研究の世界的発信の基盤確立を目指して

■共同研究・研究集会の開催

多くの所外研究者を招いて、共同研究の実施や研究集会の開催を推進しています。特に研究集会は、既存の学会や研究コミュニティを横断的に繋げる新たなコミュニティの創設を目指す企画を強化しています。

■国際連携の強化

現在までに26の国外研究機関、組織との連携研究協定を締結するなど、低温科学における世界的拠点としての機能を果たすために国際化を推進しています。

■雑誌「低温科学」

本研究所が毎年発行する「低温科学」は、毎年テーマを決めて、地球惑星科学、物性科学、地球化学、海洋学、生物分子科学、環境科学などを専門とする所内外の研究者により執筆し、専門家、初学者、さらには一般向けに研究所の研究をわかりやすく伝えていこうという趣旨の雑誌です。掲載記事は、「北海道大学学術成果コレクション(HUSCAP)」において公開し、自由にダウンロードも可能です。

研究所・研究センター一覧

Links

文部科学省日本学術会議国立大学共同利用・共同研究拠点協議会janulogo300-80