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京都大学生態学研究センター

Center for Ecological Research, Kyoto University
  • 第2部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


センター長
中野 伸一
Nakano,
Shin-ichi
キーワード
生態系、生物多様性、生物間相互作用、琵琶湖、熱帯林
住所
〒520-2113
滋賀県大津市平野2丁目509-3

生態学研究センターは、生態学の基礎研究と国際共同研究の推進を目的に、平成3年に全国共同利用施設として設置されました。現在は、生態学・生物多様性科学の共同利用・共同研究拠点として、国内外の研究者が利用できる研究体制を取っています。当センターでは、生物の個体群や群集、生態系など、個体レベル以上の生命現象をさまざまな観点から研究しています。多様な生物が、互いに影響を与えつつも共存している姿を描き出し、生態系が成り立っているプロセスや進化の理解と、我々が生態系から受けているさまざまな恩恵の解明を目指しています。

令和2年度の研究活動内容及び成果


地球温暖化が琵琶湖の深呼吸に及ぼす影響

琵琶湖は通常、毎年1月中下旬から3月下旬あたりまで、湖の表層から底泥直上の深層までの湖水が完全に混合し、琵琶湖の深層に酸素が供給される。この現象は学術的には「全循環」と呼ばれるが、一般には「琵琶湖の深呼吸」として、特に近畿一円では良く知られている。近年、地球温暖化の影響により、2019年および2020年と2年間にわたって琵琶湖の深呼吸が起こらなかった。このことにより、琵琶湖の底生生物のへい死が起こるなど生態系に深刻な影響が出ていることが、当センターを含む滋賀県内の6つの研究機関による共同研究により明らかにされつつある。当センターは、1965年以来、調査船「はす」による琵琶湖の長期モニタリングを継続している。2018年12月より、当センターは滋賀県に対し、琵琶湖の鉛直的水温分布データを毎月以上の頻度で提供すると共に、この問題の解析と対応について滋賀県との議論を継続し、対応策について協力している。本研究は、琵琶湖を水源とする地域社会の高い関心を惹き、複数の新聞から取材を受け記事となる等、大きな社会的関心となった。また、本研究は地球温暖化や気候変動とも関連するため、滋賀県内のスーパー・サイエンス・ハイスクールの課題としても取り上げられており、当センターは高大連携においても協力している。さらに当センターは、2021年2月20日に、琵琶湖の深呼吸をテーマとする一般市民を対象とした公開講座を開催した。

 

社会との連携


京都大学は、全国各地に数多くの教育研究施設を展開しています。これらの隔地施設は、本学の多様でユニークな教育研究活動の拠点として重要な役割を果たすとともに、施設公開などを通じてそれぞれの地域社会における「京都大学の窓」となっています。これらの施設をそれぞれの地域により溶け込ませるため、京都大学は「京大ウィークス」として各施設を一般公開し、さまざまな公開イベントを行っています。

生態学研究センターは、京大ウィークスの機会を利用して、生態学の入門講座を小中学生や一般市民向けに開催しています。例年、「生態研センターの森の自然観察会」と題した野外の森の観察会を行い、参加者からは大変な好評をいただいています。この企画は、毎年少しずつ工夫をしながら、今後も継続します。

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