生存圏研究所は、2004年に木質科学研究所と宙空電波科学研究センターが統合し発足しました。当研究所は、人類の生存を支え、人類と協調的に相互作用する場を生存圏と定義し、急速に変化する生存圏の現状を精確に診断して評価することを基礎に、生存圏が抱える諸問題に対して、包括的視点に立って解決策を示すことを目指しています。当研究所は、生存圏科学の共同利用・共同研究拠点として、「環境診断・循環機能制御」、「太陽エネルギー変換・高度利用」、「宇宙生存環境」、「循環材料・環境共生システム」、「高品位生存圏」の5つのミッションを設定し、(1)大型設備・施設共用、(2)データベース利用、(3)プロジェクト型共同研究推進を通して、国内外の研究・教育機関や民間企業と幅広く連携し、持続的な社会の構築を目指した活動を推進しています。
当研究所では、設立当初から大型研究設備の拡充に取り組んできました。2008年に「持続可能生存圏開拓診断システム(DASH)」(遺伝子組換え植物対応型大型温室と有機化合物の総合評価分析機器を融合した研究設備)、2009年に「先進素材開発解析システム(ADAM)」(マイクロ波プロセッシング科学と新材料開発のための研究設備)、2011年に「高度マイクロ波エネルギー伝送実験装置(A-METLAB)」と「高度マイクロ波電力伝送用フェーズドアレー・受電レクテナシステム」(大型電波暗室とアンテナ近傍界測定装置を備えた無線実験設備)を導入してきました。これらはいずれも共同利用に供され、全国および世界の研究者に対して開放的に運用されています。これらは、5つの連携したミッションの推進と並行して進めています。
当研究所では広報やアウトリーチ活動に力を入れています。京都精華大学との共同で、マンガを用いた研究内容の紹介を進めており、英語・中国語・インドネシア語の翻訳版も作成しました。作品は広報誌「生存圏だより」に掲載する他、展示会などでも活用するとともに、高校生や海外の大学生を対象にした見学会でも配布しています。さらに、専門家だけでなく幅広く一般の方々にもご参加いただける「生存圏フォーラム」を2008年に設立しました。会員は大学・行政・企業などからの約700名に達しており、講演会などを行っています。(入会募集中 http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/forum)
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