東南アジア地域研究研究所は、2017年に東南アジア研究所と地域研究統合情報センターが統合して発足しました。60年近くにおよぶ活動の伝統をもつ本研究所は、東南アジア研究、グローバルな地域研究、地域研究の情報学との融合を主な柱としています。本研究所は、設立当初から世界の東南アジア地域研究の拠点となるべく活動を展開してきました。フェロー制度のもと世界中から常時7〜8名の海外客員教員が研究所に参加しています。2013年にはアジアで東南アジア研究を担う11機関に呼びかけ「アジアにおける東南アジア研究コンソーシアム」(SEASIA)を発足させ、基幹組織としてその展開に努めています。人文社会科学から生命科学を含む自然科学まで様々な分野を専門とする研究者が集い、東南アジアなど対象地域の諸課題の解明に、横断的な協力によって取り組んでいます。
本研究所では、2009年から継続してきた共同利用・共同研究拠点活動を踏まえ、2022年に「グローバル共生に向けた東南アジア地域研究の国際共同研究拠点」(GCR)を立ち上げ、国内外の研究者や大学院生を対象に公募型共同研究活動を展開しています。2015年より科学技術面での日アセアン研究協力関係構築を目指す「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進」(JASTIP)事業を展開、タイ国立科学技術開発庁、インドネシア国立研究革新庁、マレーシア日本国際工科院との国際共同研究を重ねています。また、モルディブ芸術文化遺産省、インドネシア教育省、タイのシラパコーン大学、ベトナムのダナン大学と連携し、各国沿岸地域に分布する危機遺産のマッピングとデジタル保存、オープンアクセスデータベースの確立を目指す海域アジア遺産調査プロジェクト(MAHS)に取り組んでいます。2023年にはASEAN事務総長を招いての京都大学講演会を開催し、様々な国際会議を組織しました。1977年以来毎年開催し、若手研究者に現地講習機会を提供してきた東南アジアセミナーを2023年、コロナ禍を経て3年ぶりにタイ・ミャンマー国境地域で実施しました。出版活動も活発で、和英のモノグラフシリーズから多くの受賞作品が生まれています。
地域の課題に取り組む学際的・国際的な教育・研究の場を内外の若手研究者に提供しています。また、社会との対話から生まれたアイディアを研究活動に反映させ、日本と世界が直面する課題に取り組んでいます。
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