基礎物理学研究所は、湯川秀樹博士のノーベル物理学賞受賞を記念して、1953年に「素粒子論その他の基礎物理学の研究」を目的とし、我が国で初の全国共同利用研究所として創設されました。1990年広島大学理論物理学研究所と統合し、2003年「物理学基礎」「物質構造」「極限構造」の3大部門へと改組しました。2007年に滞在型の国際研究集会を行う「クォーク・ハドロン科学国際共同研究プログラム」が発足し、国際的研究拠点として理論物理学の基礎的諸分野における先端的な研究活動を行っています。2008年12月に元所長の益川敏英博士がノーベル物理学賞を受賞しています。2020年には学内10部局から構成される「未来を切り拓く量子情報ユニット」が発足し、量子情報を基盤として、数学・物理・化学・工学・情報・経済等の様々な異分野の研究者を繋ぐことにより、新たな研究分野を切り拓くことを目指しています。
2022年には、物理学と量子情報学、双方の国際的共同研究をリードして分野融合をすすめ、革新的成果を挙げることを目的として、重力量子情報研究センターが設立されました。
世界の第一線で活躍する研究者による理論物理学の国際共同研究を推進しています。2023年度は素粒子・原子核・宇宙・物性・量子情報の最新テーマを扱う国際研究集会18件と、主に国内研究者向け研究集会を13件開催しました。国内外の第一線の研究者が準所員として1~2か月の間常時滞在し共同研究を推進する国際滞在型研究会や、外国人をコアメンバーとして、数週間、数十名で集中的なディスカッションを行う研究会、スクール形式でのレクチャーを含む研究会など、テーマと目的に合わせた効果的な形式で国内外の研究者の研究活動と若手研究者の育成に貢献しました。2022年4月からは重力量子情報研究センターが発足し、理論物理学と量子情報との分野融合を促進しながら研究を遂行させています。
2021年7月19日から湯川記念館常設展示「湯川秀樹と読書 -ノーベル賞物理学者の原点-」をオープンしています。また、西宮湯川記念事業の一環として2023年12月2日と12月9日に開催された「西宮湯川記念科学セミナー」を後援し、本研究所スタッフによる科学セミナーを実施しました。また、2024年2月10日にon-line cafe “湯川博士の贈り物” 2024年特別企画を共催し、本研究所スタッフによる一般向け講演を実施しました。また、2023年11月18日に開催された学術変革領域A「極限宇宙」市民講演会(第二回)でも、本研究所スタッフによる量子情報についての一般向け講演を行いました。さらに、2023年4月17日に開催されたiTHEMS Colloquium (理化学研究所 数理創造プログラム)においても本研究所スタッフが公開講演を行っています。
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