東日本大震災という未曾有の災害を経験した東北大学は、英知を結集して被災地の復興に貢献し、大災害による大きな被害を二度と繰り返さないため、災害科学国際研究所(IRIDeS)を設立しました。本研究所の特色は、工学、理学、人文・社会科学、医学、防災実践の研究者が協力して世界最先端の研究を推進する学際性、ならびにレジリエント社会の構築と被災者への貢献を直接目指す実践性にあります。IRIDeSは、世界の防災指針「仙台防災枠組2015-2030」をはじめとする国際アジェンダを推進し、国内外の関係機関と連携して世界が必要とする災害科学の知の創造と蓄積に貢献し、得られた知見を迅速に発信してローカルかつグローバルに実践しています。東日本大震災をはじめとする災害による被災者の助けとなるとともに、今後起こりうる巨大災害でより多くの人々が難を逃れることができる社会の構築を目指します。
2024年元日に発生した能登半島地震に関するさまざまな調査・研究や支援を行いました。一般公開で調査報告会(2024年5月8日)およびシンポジウム「東日本大震災と能登半島地震 ~何が引き継がれて、何が引き継がれなかったのか~」(2025年3月8日)を開催して重要課題を議論したほか、当研究所教員による関連論文が複数出版されました。論文のうち2本は当研究所主導でプレスリリースし(「能登半島の地形は地震がつくってきた:2024年能登半島地震と地形の形成の関係を解明」、「被災地での「調査公害」を防ぐ制度は不十分:能登半島地震後の学術界の動向を調査 東日本大震災の教訓は活かされず」)、メディアでも注目されました。
3月7~9日、「世界防災フォーラム2025」(東北大学共催、テーマ:「どうするキコヘン(気候変動)」が仙台国際センターにて開催されました。当研究所は、災害レジリエンス共創センターによる「壊滅的災害からの復興と巨大災害への備え」等、10以上のセッションを主催するなど、世界防災フォーラムに全面参加・協力しました。
世界防災フォーラムは、国際的な防災アジェンダ「仙台防災枠組」の社会実装を目的として2017年から始まり、国内外から産・官・学の防災関係者や市民が集うプラットフォームとして発展してきました。第4回となった今回、世界34カ国からのべ5434人が参加し、防災に関するさまざまな解決策が国境や職種を超えて議論・共有されました。
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