神戸大学経済経営研究所は、1919年(大正8年)に設立された神戸高等商業学校商業研究所を起源とし、2019年度に日本の国立大学の社会科学系附置研究所として最初に創立100周年を迎えました。現在、「知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点」という神戸大学の新ビジョンのもとで、新しい100年に向かって着実に歩んでいます。「経済学と経営学の先端研究で知を創造し、社会課題に挑む」をテーマにして、神戸高等商業学校以来の長い伝統のもとで実践してきた「学理と実際の調和」を一層深化させるべく、「先端研究で優れた知とイノベーションの創出」と「産業界や社会の課題解決に挑む応用科学研究」において成果をあげるように努力していく所存です。
■鐘紡資料
当研究所では、戦前期日本最大の紡績会社・カネボウ株式会社の企業経営資料(鐘紡資料)を公開しています。会社設立 (1886年)から1990年代まで約6500点にのぼり、第二次世界大戦前後を見渡せる数少ない企業資料群の一つで、紡績会社の経営実態や戦後の多角経営の内実などを知ることができます。現在、附属企業資料総合センターでは、鐘紡資料のデジタルアーカイブ化を進めています。これは、特に貴重な資料のデジタル画像撮影を行い、デジタル画像と目録情報を一体化させた検索用データベースを構築し、Web上で公開する事業です。現在、約6500点の目録情報と一部のデジタル画像を公開しています。
(http://centerdb.rieb.kobe-u.ac.jp/kanebodb/)
■The Japanese Accounting Review (TJAR)
The Japanese Accounting Review (TJAR)は2011年に創刊された、わが国の会計学においては貴重な査読付英文雑誌です。TJAR編集委員会では発刊と連動した国際カンファレンスをこれまで14回開催し、そこでは毎回活発な議論が繰り広げられてきました。雑誌、カンファレンスともに会計学研究者に注目される存在になっています。
■兼松賞
当研究所及び兼松株式会社は、公益財団法人兼松貿易研究基金に協力し、経済学・経営学に関連する分野における大学院生の研究を奨励すること及び研究発表の機会を提供することを目的として、兼松賞の懸賞論文の募集を行っています。令和5年度(2023年度)は応募論文が20編で、うち入賞は経済部門5編でした。
なお、前年度兼松賞の表彰式・入賞論文発表会(2023年開催)は、対面とオンラインのハイブリッド形式で行われました。
■神戸商工会議所との神戸経済経営フォーラム
当研究所は、昭和32年(1957)から毎年1回神戸商工会議所と共催で、地元の産学連携への貢献を目的として、地域の経営者等を対象とした学術講演会を開催し、研究の成果を還元してきました。2023年8月には「これからの人材育成と組織編成のあり方」というタイトルで会場とオンラインのハイブリッド形式の講義を開催し、100名を超える企業経営者が聴講しました。
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