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京都大学東南アジア地域研究研究所

Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University
  • 第3部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
三重野 文晴
Mieno, Fumiharu
キーワード
持続型生存基盤研究、文理融合アプローチ、フィールド・サイエンス、相関型地域研究、地域情報学
住所
〒606-8501
京都府京都市左京区吉田下阿達町46
現在のグローバルな課題に取り組み、自然環境と人類社会の持続的な共存に向けた展望を世界に発信

東南アジア地域研究研究所は、2017年に東南アジア研究所と地域研究統合情報センターが統合して発足しました。60年近くにおよぶ活動の伝統をもつ本研究所は、東南アジア研究、グローバルな地域研究、地域研究の情報学との融合を主な柱としています。本研究所は、設立当初から世界の東南アジア地域研究の拠点となるべく活動を展開してきました。フェロー制度のもと世界中から常時7〜8名の海外客員教員が研究所に参加しています。2013年にはアジアで東南アジア研究を担う11機関に呼びかけ「アジアにおける東南アジア研究コンソーシアム」(SEASIA)を発足させ、基幹組織としてその展開に努めています。人文社会科学から生命科学を含む自然科学まで様々な分野を専門とする研究者が集い、東南アジアなど対象地域の諸課題の解明に、横断的な協力によって取り組んでいます。

令和5年度の研究活動内容及び成果


国際共同研究の推進と研究資料の発信の強化、世界各地の研究者との交流による研究の発展

本研究所では、2009年から継続してきた共同利用・共同研究拠点活動を踏まえ、2022年に「グローバル共生に向けた東南アジア地域研究の国際共同研究拠点」(GCR)を立ち上げ、国内外の研究者や大学院生を対象に公募型共同研究活動を展開しています。2015年より科学技術面での日アセアン研究協力関係構築を目指す「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点-持続可能開発研究の推進」(JASTIP)事業を展開、タイ国立科学技術開発庁、インドネシア国立研究革新庁、マレーシア日本国際工科院との国際共同研究を重ねています。また、モルディブ芸術文化遺産省、インドネシア教育省、タイのシラパコーン大学、ベトナムのダナン大学と連携し、各国沿岸地域に分布する危機遺産のマッピングとデジタル保存、オープンアクセスデータベースの確立を目指す海域アジア遺産調査プロジェクト(MAHS)に取り組んでいます。2023年にはASEAN事務総長を招いての京都大学講演会を開催し、様々な国際会議を組織しました。1977年以来毎年開催し、若手研究者に現地講習機会を提供してきた東南アジアセミナーを2023年、コロナ禍を経て3年ぶりにタイ・ミャンマー国境地域で実施しました。出版活動も活発で、和英のモノグラフシリーズから多くの受賞作品が生まれています。

MAHSインドネシア調査チームによるマルク州での地図作成

MAHSインドネシア調査チームによるマルク州での地図作成

カオ・キムホン ASEAN事務総長による京都大学特別講演

カオ・キムホン ASEAN事務総長による京都大学特別講演

韓国東南アジア研究協会との合同会議のエクスカーション

韓国東南アジア研究協会との合同会議のエクスカーション

第47回東南アジアセミナー

第47回東南アジアセミナー

社会との連携


国境を超えて課題に取り組むコミュニティを形成

地域の課題に取り組む学際的・国際的な教育・研究の場を内外の若手研究者に提供しています。また、社会との対話から生まれたアイディアを研究活動に反映させ、日本と世界が直面する課題に取り組んでいます。

世界各地から集まったポスドク研究者たちの交流

世界各地から集まったポスドク研究者たちの交流

世界各地から集まったポスドク研究者た本研究所に滞在するフェローとともに。フェローを紹介するインタビューシリーズ「ビジターズ・ボイス」は研究者や一般市民にも面白く有益な内容となっている。ちの交流

本研究所に滞在するフェローとともに。フェローを紹介するインタビューシリーズ「ビジターズ・ボイス」は研究者や一般市民にも面白く有益な内容となっている。

産学共同研究の一環として、ダイキン工業と共にインドネシアの省庁、地方自治体、NGO、住宅地を訪問

産学共同研究の一環として、ダイキン工業と共にインドネシアの省庁、地方自治体、NGO、住宅地を訪問

アジアに関する最新書籍を紹介する音声プログラム「ブックトーク・オン・アジア」

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英文モノグラフシリーズのブックローンチ

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