アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)は、1964年にアジア・アフリカ諸地域の言語・文化・歴史を総合的に研究する全国共同利用研究所として設置され、2010年度以降は共同利用・共同研究拠点「アジア・アフリカの言語文化に関する国際的研究拠点」に移行して活動を続けています。現地調査を主体とする臨地研究の手法に基づき、国内外の研究者とともに、数多くの共同研究を実施し、多数の研究成果を公刊しています。また、これらの地域の言語・文化等に関する研究資料や情報を研究資源として利用可能な形に加工し、国際的に共有するための研究資源拠点としての活動も進めています。さらに、国内外の研究者の言語・研究技術の修得促進を図り、さまざまな研修事業を通して次世代研究者の養成に努めています。
AA研の研究の軸は臨地研究(フィールドサイエンス)を基盤とした研究活動であり、令和6年度には公募による共同利用・共同研究課題35件を外国人研究員らとともに実施するなど国際共同研究を積極的に推進しています。
共同研究活動と並行して、デジタル人文学の観点から、積極的に研究資源のオンライン・リソース化と公開にも継続して力を注いでいます。とくに3年目に入ったTUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)をハブとして、AA研と学内他部局、国内外の連携機関とをつなぐことで、新たなフィールドサイエンス手法の開拓、デジタルリソースの利活用推進、一般社会への還元をこれまで以上に活発化しています。
AA研では若手研究者や一般の方々に研究成果を身近に感じてもらえるよう様々な活動をしています。アジア・アフリカの言語を学べる言語研修を毎年実施するとともに成果の一部をひろく一般の方々に紹介する企画展も実施しています。令和6年度は東アジアの各種文字資料とその研究書などを紹介する企画展示「東アジアの文字漫遊―漢字とそれを取り巻く文字」を体験型イベント「金文アクセサリーを作ろう!」とともに行い、さらに人類学者がフィールドワークにおいて撮影した写真の展示「展示でフィールドワークする―スリランカ編2025」を開催しました。一般公開イベントとしてロールプレイによりフィールドを再現する体験型ワークショップ「地球たんけんたい」シリーズを大人も子どもも参加できるイベントとして開催するとともに、学際的イベントとして「タカラヅカの中東・イスラーム――宝塚歌劇に見る日本的オリエンタリズム――」を開催し好評を博しました。
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