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東京科学大学総合研究院生体材料工学研究所

Laboratory for Biomaterials and Bioengineering, Institute of Integrated Research, Institute of Science Tokyo
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


所長
影近 弘之
Kagechika, Hiroyuki
キーワード
バイオマテリアル、医療デバイス・システム、生体機能分子、生体医歯工学
住所
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-3-10

東京科学大学総合研究院生体材料工学研究所は、医学・歯学・生命科学系の研究者や病院と密接に連携しながら、生体機能の修復・解析に資する生体材料や生体工学の研究・教育を行っています。当研究所は昭和26年(1951年)に歯科材料研究所として旧・東京医科歯科大学に設置されて以来、研究陣、研究設備の充実、改称などを経て現在に至っており、医学、歯学、薬学、工学の融合分野において70年あまりの歴史と伝統があります。医歯工連携というユニークな特徴を持ち、医療における「ものづくり」を支える先導的な研究所として、生体材料、生体システム、生体機能分子などの分野で世界をリードする研究を行い、多くの製品を世に送り出してきました。教育面では、「医歯工連携」の「工」の分野を担い、高度な先端医療や最先端研究を先導する人材の教育と育成を行っています。

令和6年度の研究活動内容及び成果


生体材料工学研究所が中核機関となって推進している文部科学省共同利用・共同研究拠点「生体医歯工学共同研究拠点」において、令和6年度は国際共同研究58件を含む300件の研究課題が採択され、共同研究が実施されました。国際シンポジウム(11月)、拠点成果報告会(3月)を開催し、多くの研究者コミュニティー間で交流を図りました。また、各連携研究所の得意分野を基盤としたコンソーシアム活動や、若手研究者の海外派遣による若手育成、国際連携の拡充を図るとともに、東京都と連携したweb講演会の開催、英文書籍「Biomedical Engineering」(第2巻)の発行など、生体医歯工学の成果を発信してきました。また、他のネットワーク型共同利用・共同研究拠点との連携として、物質・デバイス領域共同研究拠点及び放射線災害・医科学研究拠点との緩やかな連携に基づいた活動も進めており、今後さらに相互交流を進め、三拠点間の連携を深めていきます。

社会との連携


わが国では高齢化に伴い、今後の医療、介護のあり方が社会的課題となっており、「ライフイノベーションの推進」が、我が国の将来にわたる成長と社会発展を実現するための主要な柱として位置づけられています。生体材料工学研究所では他大学・他研究所との共同研究を通して、幅広い材料及びデバイス・システム、機能分子開発を生命科学や医療に応用する取り組みを推進しています。医療工学系分野では、文部科学省共同利用・共同研究拠点「生体医歯工学共同研究拠点」の中核機関として、東京科学大学未来産業技術研究所、広島大学半導体産業技術研究所、静岡大学電子工学研究所とネットワークを形成して、高水準工学技術に立脚した高度医療の実用化を目指した共同研究を推進しています。また、材料系分野では、名古屋大学未来材料・システム研究所、東北大学金属材料研究所、東京科学大学フロンティア材料研究所、大阪大学接合科学研究所、早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構とともに、文科省「国際・産学連携インヴァースイノベーション材料創出プロジェクト」を推進しています。さらに、材料・創薬化学系分野では、令和6年度より大阪大学蛋白質研究所、高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所とともに文部科学省共同利用・共同研究システム形成事業「多プローブ×多対象×多階層のマルチ3構造科学拠点形成」事業を開始しました。このように他大学との連携・共同研究を通して、生体材料研究所だけでは研究対象としていない材料、デバイス・システム、創薬技術を生命科学や医療の分野に応用し、実用化の機会を増やして持続的に産業化や社会に貢献することを目指しています。

 

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