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東北大学東北アジア研究センター

Center for Northeast Asian Studies, Tohoku University
  • 第3部会

研究所・センターの概要


センター長
高倉 浩樹
Takakura, Hiroki
キーワード
東北アジア地域研究、文理連携、自然史、歴史文化、国際関係、環境資源、応用・社会連携
住所
〒980-8576
宮城県仙台市青葉区川内41

本センターは、東北アジア(東アジア及び北アジア並びに日本をいう)地域に関する地域研究を学際的及び総合的に行うことを目的として掲げる、人文社会科学と自然科学による学際研究所である。20世紀大国比較史、越境環境汚染と移民といった人文社会科学的課題から、北極圏の気候変動とアジア世界、人類の寒冷環境適応と生物・地質史といった文理融合的課題の研究を推進している。特に人類史を視野に入れた地域研究は、これまでの我が国では試みがなく、新しい展望を開拓している。また、2025年度より新たに地政学研究部門を立ち上げ、昨今の国際秩序の変化に地域研究の観点からアプローチする体制を整えた。東アジア研究・ロシア研究・北極研究の交差する国際的なハブとして先導的な国際共同研究を実施している。

令和6年度の研究活動内容及び成果


戦争と国際関係に関わる地域研究の展開
  • ロシア・シベリア研究分野では、ウクライナ戦争に絡んでモンゴルへ脱出したシベリア先住民の庇護希望者の経験とその支援団体の政治的意図の関係を明らかにした国際共著論文(章論文)をドイツの出版社から刊行(Erich Kasten, Igor Krupnik, Gail Fondahl (eds.) A Fractured North : Facing Dilemmas. Fürstenberg/Havel: Kulturstiftung Sibirien所収)し、この研究については新聞記事で報道。またロシア史の研究分野は、スターリン時代における北極海航路と南回り航路によるソ連中央部と極東の接続問題についての政治過程を解明した(『二十世紀研究』第25号所収)。
  • 中国研究分野では、日中戦争後の中国地域社会における戦争記憶研究成果において成果をあげており、中国福旦大学に招待され講演をおこなった(“抗日战争记忆研究——来自日本的视角”、2024年10月28日)ほか、朝日新聞(2025/3/15)で紹介された。
ロシアのウクライナ侵攻が少数民族に深刻な影響 東北大・高倉教授らのグループが避難先の動向調査 2024/7/11 河北新報 オンライン

ロシアのウクライナ侵攻が少数民族に深刻な影響 東北大・高倉教授らのグループが避難先の動向調査 2024/7/11 河北新報 オンライン

 

社会との連携


持続的社会と文化を構築するための地域社会・NGO・自治体との連携
  • 日本・朝鮮半島研究分野は、国際シンポジウム「<海業>における地域文化を考える~海業時代におけるコミュニティの持続可能性のための社会科学と人文学の役割」(東北大学SOKAP-Connect「SEAQUEST」研究プロジェクト)を2024年12月14日(土)に、東北大学で実施し、そのなかで塩竃市のNGOと国内外の研究者の連携の可能性を発信した。
  • 上廣歴史資料学部門は宮城県山元町歴史民俗資料館と共同で「歴史資料が語る近世・近代の社会―大條家文書・阪元村記録の調査から」を2024年10月25日から2025年1月13日まで開催し、地域社会・自治体とともに地方文書の可能性を発信した。
上廣歴史資料学グループによる展示のポスター

上廣歴史資料学グループによる展示のポスター

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