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愛媛大学沿岸環境科学研究センター

Center for Marine Environmental Studies, Ehime University
  • 第1部会
  • 共同利用・共同研究拠点

研究所・センターの概要


センター長
郭 新宇
Guo, Xinyu
キーワード
生物環境試料バンク、内分泌かく乱化学物質、生態影響、環境毒性学、 ワンヘルス、東南アジア、沿岸海洋、低次生態系
住所
〒790-8577
愛媛県松山市文京町2番5号
先端研究で海洋環境を保全する

沿岸環境科学研究センター(CMES)は、物理学・化学・生物学等を基礎とする3つの研究部門(環境動態解析部門、化学汚染・毒性解析部門、生態・保健科学部門)と国際・社会連携室で構成され、沿岸域の環境や生態系の研究、外洋や陸域も含めた広汎な化学汚染と毒性影響の研究、ヒト・動物・環境の健康を包括的に守るワンヘルス研究を、学際的に推進しています。海洋調査には、調査実習船「いさな」(14t)が活躍しています。また、世界各地から採取した野生生物や土壌などの試料を冷凍保存・管理し、学内外の研究に利用するための「生物環境試料バンク(es−BANK)」も備えています。CMESが母体となる「化学汚染・沿岸環境研究拠点(LaMer)」は2016年度から共同利用・共同研究拠点として文部科学省の認定を受け、「アジアの環境研究拠点」として国際的な活動を展開しています。

令和5年度の研究活動内容及び成果


化学汚染・沿岸環境研究拠点(LaMer)事業を通じた共同研究の推進

共同利用・共同研究公募事業では、以下の4つのカテゴリーで課題を公募し、計56件(A25件、B8件、C20 件、D3件)の共同研究を実施しました。
A: CMESの特徴ある有害化学物質分析装置・毒性解析装置や調査実習船、es-BANK冷凍保存試料を利用して実施する「化学汚染・沿岸環境研究」
B: 分野を超えた研究チームによる「新分野創成・異分野融合研究」
C: アジアの環境調査・研究を対象とし、海外の研究者と日本の研究者が共同で実施する「アジア環境問題国際共同研究」
D: 特定の課題に関する「国際シンポジウム・研究集会」

また、シンポジウム・ワークショップ・研究集会を計13件開催し、延べ参加人数は504人でした。es-BANKの試料総保有数は令和5年度末現在124,066件(種数1,468件)となり、前年度末に比べ1,505件増加しております1)。これらにより、令和5年度の学術論文数は80報に達しました。LaMerの活動・成果の一部は、ウェブサイト2)・YouTubeビデオ3)4)などを通じて公開しています。
1)es-BANKウェブサイト:http://esbank-ehime.com/dnn/Default.aspx?alias=esbank-ehime.com/dnn/j
2)LaMerウェブサイト:http://lamer-cmes.jp/
3)日本語版:https://youtu.be/lraVW3JCjto
4)英語版:https://youtu.be/TXZ0LEZMtrk

共同利用・共同研究による国際的にも優れた研究成果

共同利用・共同研究による国際的にも優れた研究成果

社会との連携


海外共同研究ラボラトリーを活用したアジア拠点化の推進

CMESは、アジア拠点化の更なる推進のため、令和3年度にCMES全体を俯瞰して国際戦略推進の司令塔となる「国際・社会連携室」を設置しました。同室は、環境問題が深刻化する途上国から研究ニーズを吸い上げ、CMESを構成する3研究部門を横串連携した学際的かつ課題解決型の国際共同研究をデザイン・推進する役割を担います。また、同室に令和3年度に設置した「愛媛大学-デ・ラサール大学国際共同研究ラボラトリー(フィリピン拠点)( https://eudlsu-icrl.weebly.com/ )」や令和5年度に設置した「愛媛大学-パジャジャラン大学国際共同研究ラボラトリー(インドネシア拠点)( https://icrl-unpad.weebly.com/ )」などの海外研究拠点を増設し、相手国と共同でフィールド研究を推進する体制を強化します。さらに、海外拠点を活用した海外クロスアポイントメントにより、海外大学等の優秀な人材を本学の研究・教育に活用する全学的な制度改革も進めています。同室が構築する国際的ネットワークは、LaMerの国際的な活用にも繋がることが期待されます。

国際・社会連携室によるCMESのアジア拠点化の推進

国際・社会連携室によるCMESのアジア拠点化の推進

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